HUAWEIからVAパネルを搭載したコスパの高い34インチウルトラワイドゲーミングモニター「MateView GT」が発売されました。
・VAパネルってどうなの?
・ウルトラワイドモニターに必要なグラボは?
購入を検討している方は、上記のような疑問をお持ちではないでしょうか。
発売日に購入し、実際の使用感やメリット・デメリットなどを写真多めでレビューしますので、気になる方はぜひ参考にしてください。
- HUAWEI MateView GTの特徴
- MateView GTの注目機能とは?
- MateView GTの開封チェック
- MateView GTの画質と使用感のチェック|VAパネルってどうなの?
- ウルトラワイドモニター(UWQHD)に必要なグラボは?
- MateView GTをPS4/PS5などのゲーム機で使うとどうなる?
- MateView GTをMacBookで使うとどうなる?
- MateView GTの良かった点
- MateView GTの残念な点
- 【まとめ】圧倒的コスパ|HUAWEI MateView GTはこんな人におすすめ
- ゲーミングモニター・PCモニターのまとめ記事
- 最大2.5%還元!ゲーミングモニターをお得に買い物する方法
HUAWEI MateView GTの特徴
まずはHUAWEI MateView GTの主要スペックと特徴を紹介します。
スペック・仕様

サイズ | 34インチ |
---|---|
パネル | VA 湾曲 |
解像度 | UWQHD(3440x1440) |
アスペクト比 | 21:9 |
入力 | Displayport、HDMIx2、Type-C |
リフレッシュレート | 165Hz(Displayport、Type-C) 100Hz(HDMI) |
応答速度 | 4ms |
コントラスト比 | 4000:1 |
スピーカー | 5W+5W |
発売日 | 2021年9月 |
価格 | 65,801円(税込) |
MateView GTの注目機能とは?
MateView GTの注目性能は、次の5つになります。
・IPS液晶の半額
・5Wステレオサウンドバー
・シンプルで必要十分な機能
・リフレッシュレート165Hz対応
後ほど詳しく解説しますが、MateView GTの映像は「かなり」美しいです。
VAパネルは暗い部分と明るい部分のコントラストが美しく、特に黒はIPSパネルと違って「真っ黒」で表示され、映像に深みを感じることができます。
UWQHDの高い解像度でリフレッシュレート165Hzに対応し、ゲームは「なめらか」に動きつつ、ウルトラワイドの効果で強烈な投入感も楽しめます。
スタンドに内蔵されたスピーカーの音質は、外付けスピーカーが不要なほどの高音質を実現。
さらに、余計な機能をバッサリ切り落として価格を抑え、IPSパネルを採用したライバル製品のおよそ半額で手に入る非常にコスパの高いゲーミングモニターとなっています。
MateView GTの開封チェック

梱包箱は大きく重いのですが、取手が付いていて1人でも運搬しやすいです。
付属品は、モニターパネル、スタンド、電源アダプター(135W)、Displayportケーブル、Type-Cケーブル2種と説明書。
VESA規格のモニタースタンドに対応。
入力端子は左から、電源用Type-C、HDMIx2、Displayport、Type-C、ヘッドホン。電源もType-Cなので非常にスッキリしています。
実測値の幅は80.5cm、高さは44.5〜55cmで調整可能。前後の角度調整は-5°〜+20°、縦画面のピボットには非対応です。
左右の首振り機能、ケーブルマネージメントはありません。
上面に360°デュアルマイクを搭載。マイクを使う場合はDisplayportやHDMIケーブルの他にUSBも接続する必要あり。
出力5Wのステレオサウンドバー。ボリューム調整はタッチ対応で行い、色の変更はモニターの設定画面で8パターンから選べます。
ベゼル幅は約9mm。
設定画面の一部を紹介します。
リフレッシュレートの表示はフレームレート値ではなく、単純にモニターのリレッシュレート値を固定表示するだけの機能です。
ゲーム中の動的フレームレートを表示する機能ではありません。
入力切り替え画面。スティックを使って選択する方式で、選ぶソースによっては最大9アクション必要です。
MateView GTの画質と使用感のチェック|VAパネルってどうなの?
次は肝心な画質と21:9の投入感をチェックします。
結論を言うと価格以上の「すばらしい」映像です。
一般的に画質はIPSパネルが最も良く、次いでVA、TNパネルと言われていますが、MateView GTのVAパネルはIPS以上のメリットがあると感じました。
UWQHDの広さと視野角のチェック

34インチのUWQHD(3440x1440)は、ブラウザーを3つ並べて表示できる広さです。
また、VAパネルの特徴で明るい部分と暗い部分がハッキリしていて、特に黒は「真っ黒」に表示されるので「かなり美しい」です。
視野角は178°でIPSパネルと同等。画面の隅々まで綺麗です。
斜めから覗き込んだ色合いの変化や文字ボケについては、かなり意地悪なテストをすればIPSパネルの方が優秀です。しかし、実用上はMateView GTのVAパネルでも全く問題ないと感じました。
ゲーム以外の用途でも十分に使えますが、曲面パネルなので直線が少し曲がって見えます。すぐに慣れますが、CADなどのデザイン系で使う場合は注意してください。
FPSゲームでの使用感|21:9 vs 16:9
21:9のウルトラワイドと標準的な16:9の画角の違いをApex Legendsでチェックしてみました。
スクリーショットなので伝わりにくいですが、VAパネルの特徴で光が差し込むようなシーンは現実世界と同じくらい眩しく描写されます。
21:9のウルトラワイドは強烈な臨場感を味わえます。
こちらは一般的な16:9モニターの映像です。
21:9のウルトラワイド表示は、高い臨場感を味わえますがApex Legendsのような競技性の高いFPSゲームだと、画面が広すぎてHUD情報や画面の隅にいる敵を見逃してしまうことがあり、戦果に影響することがあります。
FPSゲームならアサシンクリードのような「ソロで楽しむゲームが好きな人」にウルトラワイドはおすすめです。
レースゲームの使用感|21:9 vs 16:9
DIRT5をプレイしてみましたが、16:9よりもかなり快適に遊べました。
21:9だとかなり広く表示され、湾曲効果で投入感が最高に高まります。
こちらは一般的な16:9モニターの映像です。
レースゲームが好きな人ならコックピット視点にするとさらに投入感が高まるでしょう。
総合的にレースゲームなら21:9のウルトラワイドの方が圧倒的に楽しくプレイできると思いました。
ウルトラワイドモニター(UWQHD)に必要なグラボは?
UWQHD(3440 x 1440)解像度のウルトラワイドモニターでゲームをする場合、「かなりのハイスペックPCが必要なのでは?」と思う方もいると思います。
そこで、フォートナイトのフレームレートを世代の古いGPU(Radeon RX 5700XT)を使って計測してみました。
フォートナイト最高設定のフレームレート

さすがに最高画質だと60fps以下になり、敵が多い場所では動きがカクつくシーンもありました。
フォートナイト高設定のフレームレート
高画質であれば100fps以上で安定して遊べました。
フォートナイト中設定のフレームレート
中画質にすると、MateView GTの165Hz上限に張り付くこともあります。
人によって感じ方は違いますが、常に動き回るゲームなので画質を落としても全く気になりませんでした。
【結論】ハイスペックGPUは必須ではない
敵が多くなって激しいバトルになるとフレームレートは少し落ちますが、旧世代のGPUであるRadeon RX5700XTでもゲームの画質を調整すれば十分に遊べます。
結論を言うと、UWQHDのウルトラワイドモニターは、GeForce GTX 1660などのミドルクラスGPUであればVALORANTやフォートナイト、Apex Legendsなどの軽〜中量級ゲームなら設定次第で快適に遊べると実感しました。
ただし、最高画質で常に高いフレームレートを出したい場合は、GeForce RTX 3080/Radeon RX6800クラスのグラボが必要です。
MateView GTをPS4/PS5などのゲーム機で使うとどうなる?
PS5/PS4、Xbox Series Xなどのゲーム機は21:9の表示に対応していません。
MateView GTにゲーム機を繋ぐと次のような映像になります。
今回はPS4を使用しましたが、画面の中央(16:9エリア)だけに表示されて両端は黒くなります。
MateView GTは設定で16:9を21:9へスケーリング(拡大)させることができますが、横に引き伸ばした映像になります。
MateView GTをMacBookで使うとどうなる?

MateView GTにはType-C入力があるので、MacのようなDisplay Altモードに対応したパソコンとケーブル1本で使えるメリットがあります。
ただし、USB PDが10Wまでなので、MacBook Pro 15/16インチクラスのハイスペックパソコンだと、充電が追いつかないので注意してください。
M1チップを搭載した省電力なMacBook Airでテストしたところ、ブラウジングや文字入力程度の日常使いであれば、丸一日使ってもバッテリーが切れることはありませんでした。
MateView GTの良かった点
実際に使って感じたMateView GTのメリットは4つあります。
1)とにかく美しい画質
VAパネルを搭載した製品のコントラスト比は3000:1の物が多いですが、MateView GTは4000:1とかなり高性能です。
また、価格の高いIPSパネルのコントラスト比は良くて1000:1程度なので、MateView GTの方がメリハリのある美しい映像を楽しめます。
MateView GTはゲームや映像鑑賞だけでなく、文字入力やネットショッピングなどの普段使いにも強いモニターです。
2)圧倒的コスパ
MateView GTはVAパネルを搭載したライバル製品よりも数千円安く、さらに165Hzに対応し、高性能スピーカーも搭載しています。
なお、IPSパネルの製品は10万円以上が相場なので、性能と価格を考慮するとMateView GTが最もコスパの良いモニターと言えます。
3)高音質なスピーカー
モニター内蔵のスピーカーは「おまけ程度」の品質が多いのですが、MateView GTのサウンドバーは外付けスピーカーが不要なレベルの音質です。もちろん、高性能な外付けスピーカーやヘッドホンには劣りますが、本体価格を考慮するとかなり良い性能と言えます。
音質については動画を参考にしてください。
4)応答速度4msでも遅延を感じない
応答速度は4msなので、ゲーミングモニターとしては標準的な速度です。
しかし、実際に使ってみたところ遅延を感じることはなく、なめらかで快適なゲームプレイを楽しめます。
プロゲーマークラスの方ならもっと高性能なモニターをおすすめしますが、ほとんどのゲーマーには十分な性能だと感じました。
MateView GTの残念な点
実際に使って感じたMateView GTのデメリットは3つあります。
1)モニターアームを使うとスピーカーが使えない
スピーカーはモニタースタンドと一体型です。
汎用モニターアームを使う予定の方は、せっかくのスピーカーが無駄になってしまいます。
2)スピーカーのLEDがスタンバイ状態でも消灯しない
PCの電源をOFFにするとモニターはスタンバイ状態になりますが、サウンドバーのLEDは消えません。
設定でサウンドバーのLEDをOFFにすると通常時もLEDが点灯しないので、微妙な仕様だと思いました。
3)USB PD出力が10Wしかない
10Wという出力は、省電力PCやスマホなら十分です。
しかし、ハイスペックPCだと充電が追いつきません。
Type-C入力を持つモニターは、ケーブル1本で映像・音声・充電までカバーするのが強みなので、非常に「おしい」と思いました。
【まとめ】圧倒的コスパ|HUAWEI MateView GTはこんな人におすすめ

以上がHUAWEI MateView GTのレビュー内容です。
次のような人におすすめです。
・競技性の低いFPSゲームが好きな人
・ソロプレイが多く臨場感を楽しみたい人
・ゲームだけでなく、日常的にも活用したい人
・ミドルスペック以上のゲーミングPCを持っている人
「画質・音質・価格」を考慮すると、デメリットを忘れてしまうほどMateView GTは素晴らしいゲーミングモニターです。
気になる方は、ぜひチェックしてください。
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最大2.5%還元!ゲーミングモニターをお得に買い物する方法
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またギフトカードやギフト券という名前ですが、自分で買って自分で使えるのがポイント。
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