VGP2023金賞の完全ワイヤレスイヤホン「Air Pro3」をレビュー。
最大43dBのノイズキャンセリングに、aptX adaptiveコーデック対応、55msの低遅延モード、ワイヤレス充電、専用アプリ対応とハイスペック仕様です。
音質はやや低音の強調が強めですが、ボーカルや中高域のクリアさは一級品。専用アプリのイコライザーで調整できます。
ノイズキャンセリングも空調ノイズや周囲の環境音をしっかり軽減しており、デジタル耳栓としても使えます。
ほぼコミコミのスペックながらもクーポン利用時で7,490円と安く、コスパは上々です。
- EarFun Air Pro3 レビュー
- EarFun Air Pro3の特徴
- EarFun Air Pro3はこんな人におすすめ
- EarFun Air Pro3の良かった点
- EarFun Air Pro3の気になった点
- EarFun Air Pro3の外観と付属品
- EarFun Air Pro3の機能
- まとめ:EarFun Air Pro3 レビュー
EarFun Air Pro3 レビュー

この記事では「EarFun Air Pro3」をレビューし、スペックや特徴、良かった点、気になった点などご紹介します。
スペック
Bluetooth | v5.3 |
---|---|
チップセット | QCC3071 |
対応コーデック | SBC / AAC / aptX adaptive LE Audio対応予定 |
連続使用時間 | 最大9時間 ケース込み最大45時間 |
防水性 | IPX5 |
片耳使用 | ○ |
ノイズキャンセリング | ○ |
外音取り込み機能 | ○ |
ワイヤレス充電 | ○ |
急速充電 | ○ |
充電ポート | USB-C |
操作方法 | タッチ式 |
参考価格 | 8,990円 |
EarFun Air Pro3の特徴

EarFun Air Pro3の主な特徴は以下の3つです。
・最大43dBまで低減するノイズキャンセリング
・55ms程度の低遅延モード
専用アプリEarFun Audio

EarFun Audioという専用アプリを利用できます。
モードの切り替えやイコライザー、タップ操作のキー割り当て変更などを設定できます。
使いやすいようにカスタマイズできるところは便利です。

最大43dBまで低減するノイズキャンセリング
前作のAir Pro2は最大40dBまでノイズ軽減でしたが、最大43dBと最上位のノイズ軽減性能です。
実際に聞いてみると、エアコンや扇風機などの音がすっと消え、低めの動作ノイズはほとんど聞こえなくなりました。
また閉鎖感、圧迫感のないノイズキャンセリングなので、デジタル耳栓として長時間つけていても耳が痛くなりづらいです。
どうしても高い音や大きすぎる音は聞こえますが、周囲の音を軽減して勉強やゲームに集中したい時はかなり有効です。
55msの超低遅延モード
ワイヤレスでもゲームをしたい方は必見。低遅延モードを搭載しており、通常200ms(0.2秒)の遅延が55ms(0.055秒)まで短縮されます。
こちらも前作のAir Pro2は80ms(0.08秒)程度でしたので、性能が向上。
最近のワイヤレスイヤホンはほとんど遅延がわからないレベルなので、動画を見る分にはなくてもいい機能ですが、音ズレがシビアになってくる音ゲーなどには有効かもしれません。
実際にDEEMOで遊んでみましたが、200msも55msも違いを体感できませんでした。ただ少しでも低遅延な環境でゲームプレイしたい方はこのようなイヤホンを検討するといいでしょう。
EarFun Air Pro3はこんな人におすすめ
EarFun Air Pro3はこんな人におすすめです。
・動画やゲームを楽しみたい方
・予算1万円以下で探している方
ノイキャン性能がよく、ゲームプレイにも使える超低遅延モードあり。
低音寄りの音質なので、ロックやEDMなど迫力あるサウンドを求める方にマッチします。
またほぼ全部入り機能なのに8,990円で購入できるコスパ良し。EarFunは性能の割にかなり安いのでおすすめです。
EarFun Air Pro3の良かった点
EarFun Air Pro3の良かった点は以下の3つです。
・中高域はクリアでボーカルが近く聴きやすい
・自然に近い外音取り込み機能
ノイズキャンセリング性能
周囲の雑音ノイズはしっかりとカットされ、特有の圧迫感が少ないので耳が痛くなりません。電車内でノイズキャンセリングONとOFFを試すとその性能の良さを実感できました。
どうしても聞こえる音はありますが、Air Pro2など同じく、同クラス/価格帯の中では最上位です。
中高域はクリアでボーカルが近く聴きやすい
これまで発売されたFree Pro2やAir Pro2と聴き比べしてもAir Pro3の方が良い印象でした。やや低音寄りですが、中高音のクリアさと空間表現、ボーカルとの距離感も良く、高音のシャリシャリ感も少なめで聴きやすいサウンドチューニングです。
自然に近い外音取り込み機能
EarFunのイヤホンだけでなく、マイク集音感の強いイヤホンが多いのが現状。ただAir Pro3の外音取り込みはマイク集音感が少なく、周囲の音を聴きたい方にとっては使いやすいイヤホンです。
AirPod Pro並の性能にはあと1歩ですが、同クラス帯だとNo1ですね。
EarFun Air Pro3の気になった点
EarFun Air Pro3の気になった点は以下の1つです。
装着センサーなし
音楽再生中にイヤホンを外すと音楽が停止する装着センサーは搭載されていません。
この機能は好みになりますが、個人的にはあると嬉しい機能だったので少し残念です。
EarFun Air Pro3の外観と付属品

丸みのあるケース。黒で統一されており、中央にはEarFunのロゴがデザインされています。
ケース自体のクオリティは普通。大きさも扱いやすいサイズでズボンポケットにも入ります。
前作のAir Pro2と比較するとやや高級感が増したデザインに。
ケースを開くだけでスマホと自動でペアリングされます。
イヤホン本体に11mm径ウールダイナミックドライバー載。パワフルな低音、くっきりとした中音域が特徴です。
チップセットはQualcomm QCC3071を搭載しており、aptX Adaptiveコーデックに対応しています。
ノイズ軽減でクリアな通話環境、最大43dBのノイキャン性能、55msの超低遅延モードなどハイスペック仕様です。


蓋の開く方向は異なりますが、どちらもイヤホンケースとしてはコンパクト。
イヤホンも同じ豆型で耳にフィットする形となっています。
付属品は以下です。
・イヤーピース(XS/S/M/L)
・USB-Cケーブル
・クリーニングツール
・取扱説明書
イヤーピースは4サイズです。
軸は楕円で硬さは普通、傘は大きめで硬さは普通でした。
EarFun Air Pro3の機能
EarFun Air Pro3の各機能を紹介します。
バッテリー持ち

・ケース込みで最大45時間(フル充電2時間)
・ワイヤレス充電対応(フル充電3.5時間)
・10分の充電で2時間の音楽再生ができる急速充電に対応
イヤホン単体で最大9時間、ケース込みで最大45時間です。
ただしANCをオンにすると最大7時間程度とややバッテリー持ちが悪くなります。
テレワークなどで長時間使用すると6時間程度でバッテリー切れになりますが、急速充電に対応しているのですぐにまた使えるので問題ないかと。
バッテリー持ちの検証として音楽を再生(aptX adaptive/音量50%)しつづけたところ、7時間49分。ノイズキャンセリングONだと6時間311分でした。
便利なワイヤレス充電に対応。
約3.5時間でフル充電できるので、さっと置いて充電できる手軽さは良いですね。
操作性

再生/停止 | どちらかを2回タップ |
---|---|
曲送り | 右側を3回タップ |
曲戻り | 左側を3回タップ |
音量+ | 右側を1回タップ |
音量ー | 左側を1回タップ |
音声アシスタント | 右側を2秒タップ |
機能切り替え | 左側を2秒タップ |
※機能切り替えは、ANC→外音取り込み→ノーマルの順
基本的な操作はほとんどイヤホン側からできます。
タッチ操作の反応は良いです。ただイヤホンの位置を直す際に、ワンタップの音量操作が反応してしまうところは気になりました。
操作割り当ては専用アプリでカスタマイズできます。
装着感
付属のイヤーピースでもしっくりくる装着感で、長時間つけていても大丈夫でした。
ジムやランニング中に外れることなく使用でき、ノイキャンをオフでもそれなりに遮音性は高いです。
音質とコーデック
コーデックはSBCとAAC、aptX adaptiveに対応しています。
今後LE Audio(ハイレゾ)にも対応予定とされています。
音質はやや低音寄りですが、中高音がクリアでボーカルの距離が近く、ライブハウスの前列で聴いているかのようなサウンドでした。
空間表現も良く、音の粒度もしっかりしている印象です。音量を上げても高音が耳に刺さらず、シャリシャリ感も少なめです。
ただ曲によっては低音の主張が強くなるため、せっかく良い中高音域のクリアさを消してしまうこともありました。
これまでEarFunのイヤホンを数多くレビューしていますが、音質に関しては良い評価です。
点数で評価すると、5点中4.7点です。※iPhone 14 Proとの接続、Amazon Music HDの感想
ノイズキャンセリング
ノイキャンをOFFにした状態(パッシブ/ノーマルモード)でも遮音性は高く周囲の音は低減されます。
ノイキャンON時はエアコンの空調音や冷蔵庫のモーター音(低めの環境音)などは、静かな環境だとほとんど聞こえなくなります。
同クラスのイヤホンは28〜40dB(デシベル)が多い印象ですが、最大43dBのノイズ低減と幅が広いのが特徴です。
地下鉄内では走行音など高めの音は普通に聞こえますが、低めの音はかなり低減されています。
外音取り込み機能
EarFunのイヤホンの中で一番マイク集音感が少ない外音取り込み性能です。
AirPods Proのようにイヤホンを外しているかのような自然さにはあと一歩の評価ですが、それでも十分満足できるクオリティでした。
ノイキャンから2秒タップで切り替える面倒さはありますが、いちいちイヤホンを外したくない方にはあると便利な機能です。
接続性&音飛び
iPhone 14 Proと接続して、主に自宅、コワーキングスペースで使ってみましたが、ほぼ途切れることなく使えました。駅構内や電車内など歩いていると、稀にブツっと音飛びしますが、復帰は一瞬。
その頻度も少なく目的地と家の往復で1回あるか程度です。
ちなみにMacBook Pro、Air、iPad Air4と接続してみると、途切れや接続不良はなく使うことができました。
動画視聴時の遅延
検証としてiPhone 14 ProでYoutubeとNetflixを見てみることに。通常モード(200ms)、低遅延モード(55ms)共に何本か視聴しましたが、声と口とのズレはほぼ感じません。
映画やアニメ視聴でもノンストレスで楽しむことができるでしょう。
まとめ:EarFun Air Pro3 レビュー

この記事では「EarFun Air Pro3」をレビューし、特徴やスペック、音質、良かった点、気になった点などご紹介しました。
前作から性能がブラッシュアップされ、Earfunのイヤホンは年々ハイペック化しています。
1万円以下で探すとかなり多く悩みどころですが、高性能ながらも性能が良いのがEarfunの特徴です。
Air Pro3もその1つであり、クーポン利用時だとさらにお得に買えます。
ノイズキャンセリング性能も良く、ゲームにも使える超低遅延、aptX adaptiveコーデック対応と2023年モデルとして上々です。
EarFun Air Pro3を選択肢の1つとしてチェックしてみてくださいね。