台風や地震などいつ災害に見舞われるかわからない今日このごろ。
以前発生した台風では甚大な被害がでており、長期間断水、停電した地域もあります。
そうした教訓の中で事前対策は必須になってきており、我が家では停電対策としてポータブル電源を導入することにしました。
本記事では、ポータブル電源を多く発売されているsuaokiさんからG1000というまだ未発売の新製品をお借りすることができましたのでご紹介します。
※サンプル品をレビューしており、製品版と仕様が異なる場合がございます。
- suaoki G1000 レビュー 停電時の電源確保に超大容量ポータブル電源
- suaoki G1000の充電方法は3つ(AC・DC・ソーラーパネル)
- suaoki G1000を使ってみて
- suaoki G1000はこんな人におすすめ
- suaoki G1000 レビュー:まとめ
suaoki G1000 レビュー 停電時の電源確保に超大容量ポータブル電源
こちらがsuaoki G1000です。いくつかポータブル電源を発売されていますが、UPS付きの超大容量タイプのポータブル電源となります。
UPSとは無停電電源装置で、G1000は停電を検知すると0.01秒以内で内蔵蓄電池の電力でインバーター給電に自動で切り替わるので様々なシーンで活躍可能でしょう。
実際のところポータブル電源でどんな電化製品を、またどれくらいの時間動作できるのか気になりますよね。
目安となりますが、G1000ならこれくらい使えます。※suaoki公式Twitterから引用
・小型冷蔵庫(50W)12時間以上
・扇風機(50W)12時間以上
・テレビ(300W)2.5時間以上
・ラジオ(5W)150時間以上
・電気毛布(150W)4時間以上
・テーブルランプ(24W)25時間以上
・iPhoneXS 約70回フル充電
・iPad mini3 約25回フル充電
・MacBook Air 約25回フル充電
一例としてピックアップしましたが、G1000のバッテリー容量が1182.72Whなので、単純計算だと100Wの電化製品を11時間使えるということになります。
例えば消費電力が50W程度のアイリスオーヤマ 冷蔵庫 45LならG1000で12時間以上動作できるので、腐ると困る食材の一時保管に使えます。
我が家では、停電時の非常電源として使う予定ですが、長期間の停電を考えて消費電力の大きい家電には使わず、スマホなどのモバイル端末の充電、照明用、小型冷蔵庫にと考えています。
モバイル端末や照明程度なら1週間以上はポータブル電源のみで賄えそうなのと、後述するソーラーパネルで都度充電すれば、長期化してもある程度はなんとかなりそうです。
サイズは350mm×345mm×315mm(横×縦×幅)、重さは23kgとなります。届いて一番はじめに思ったのはとにかく重いでした。
ただ頻繁に移動させるものでもないので、問題ないかと思います。
suaoki G1000の製品仕様です。
バッテリーの素材 | リン酸鉄リチウム電池(LifePO4) |
---|---|
バッテリー電圧 | 44.8V/26,400mAh 3.2V/369,600mAh |
バッテリー容量 | 1182.72Wh |
ライフサイクル | ≥2000タイムズ |
DOD(放電深度) | ≥90% |
AC出力 | 定格1,000W・ピーク2,000W |
DC出力 | 12±1V/10A max 2ポート合計 |
シガーライターソケット出力 | 13V±1V/10A max |
USB出力 | 5V/2.4A max 各ポート |
USB QC出力 | 5-12V/18W max 各ポート |
USB PD出力 | 5-20V/60w max |
PV入力 | MPPT 15-40V/150W max |
シガーライターソケット入力 | 12-24V/120W max |
AC入力 | 100V-120V〜60/50Hz |
G1000はPSEマークを取得し、経済産業省に「電気用品輸入事業届出書」を提出済みです。またUN38.3、FCC、RoHSなど世界のさまざまな認証も取得しています。高い安全性とコストパフォーマンスを兼ね備えたポータブル電源となっています。
suaoki G1000を使う上の注意点です。
・保管前はフル充電してください
・6ヶ月に1度は完全放電し、再度フル充電してください
・バッテリー容量が10%未満になったら30日以内に充電してください。
・動作温度は0〜40度です。
・保管温度は-20度〜60度です。
・消費電力1000W以上は長時間使えません。
▲AC出力は4口
110V、50Hz/60Hz変換可能、定格出力1,000W、ピーク出力2,000Wです。
出力が大きいので冷蔵庫や電子レンジなどの家電にも対応可能。また家庭用電力に近い安定した正弦波ですので、パソコンなど精密な周波数の家電も動かすことができるとのこと。
▲USB出力はAが4口とCが1口、DC出力は3口
5V~12V/3A(2口)、QC3.0 18W(2口)。USB出力はクアルコムの独自技術である急速充電規格「Quick Charge 3.0」を採用。
対応端末であれば、最大18Wの出力でスマートフォン、タブレット、その他USB機器のフルスピード充電できます。
USB-Cポートは、5V/9V/12V/15V/20V、60W(PD3.0対応)。PD対応で最大60Wの出力を提供し、パソコンへの急速充電が可能です。
DCポートは、12V/10A。ドローン、カメラ、照明器具などの充電に使えます。
シガーライターソケットは、12V/10A。車載冷蔵庫、車載エアーポンプ、車載掃除機などに対応しているので、幅広い用途に使うことが可能です。
左右側面は同じで吸排気口用のスリット有り。
温度感知機能により、冷却ファンが作動します。
23kgなので重たいですが、持ちやすいハンドルが2箇所についています。
本体上部にはケーブル類等を収納できるスペースあり。
suaoki G1000のパッケージ内容は以下です。
・本体
・AC電源ケーブル
・ソーラー充電ケーブル
・カーチャージャーケーブル
・USB-Cケーブル
・取扱説明書
USBポートがたくさんあるので、スマホやタブレットの同時充電は余裕です。USBポートのみだと最大で5台同時充電可能。
一応出力チェッカーで測定しておきました。
USB−Cポートは約14Wの高速充電、USB-Aポートは約5Wとスマホの充電としては十分な出力です。
充電規格のPDやQC3.0に対応しているため、対応端末だと早く充電することができます。
もちろんノートパソコンも充電できました。
500W〜750W電源ならデスクトップパソコンでも動かすことができます。
1000W以下の家電なら動作するため、扇風機や照明などは余裕で動きます。
電子レンジやドライヤーなど消費電力が大きすぎると止まったり、その分バッテリー消費が激しいので使わないほうがいいでしょう。
ソーラーパネルでも充電可能ですが、天候に左右されますし、充電に時間がかかるからです。
この辺りはどんな用途、期間で使うかによって様々なので、長期間の停電対策としてのレビューとなります。
suaoki G1000の充電方法は3つ(AC・DC・ソーラーパネル)
suaoki G1000の充電方法は3つあります。
1つ目はコンセントから充電する方法です。内臓アダプターでAC電源ケーブルのみ、約9時間程度でフル充電できます。
UPS(無停電電源装置)パススルーとして使えるので、デスクトップパソコンや停電時に落ちると困る家電と繋げることもできそうです。
※ポータブル電源の仕様的に、消費電力1000W以下の家電に限る
充電量が5段階で示され、1メモリ辺り20%です。
できれば1%刻みで確認できると残量が分かりやすいので、改善して欲しい点です。
2つ目はシガーライターソケット経由(DC)の充電です。目安として、約13時間でフル充電可能です。
3つ目はソーラーパネルを使った充電です。
停電時だと自宅コンセントからは充電できないので、天気が良ければソーラーパネルを使えます。
suaokiに問い合わせてみると100Wタイプが良いとのことだったので、購入しました。
100Wタイプは約1万5千円、サイズは940×690×2.5mm、重さは約2.4kgです。そこまで重くないですが、折りたたみができないので自宅ベランダや庭に設置して使うことになりそうです。
車中泊やキャンプだと折りたたみ式のソーラーパネルがいいと思います。
suaoki G1000に付属しているソーラー充電ケーブルと接続します。
後は日当たりの良い日にベランダに放置します。本体の動作温度は0〜40度なので、一応部屋に入れておきました。
ディスプレイには発電量が5段階で表示されるので、どれくらいのW数で発電できているか視覚的に把握できます。
しばらく天気のいい日が続いていたので、充電してみると11時間〜12時間程度でフル充電に。また150Wタイプなら約10.5時間で充電できるそうです。
ちなみに曇り空でもゆっくりながら充電できますが、日差しが弱く発電量が少ないと充電できない状態になりました。
suaoki G1000を使ってみて
■よかった点
・超大容量タイプで長期停電時に使える
・ソーラーパネルで充電できる
・AC出力が1000Wに対応
・USBポートが多くモバイル端末を同時充電できる
・無停電電源装置として使える
■気になった点
・バッテリー残量が1%刻みでわからない
・定期的に放電と充電を繰り返さないといけない
・超大容量タイプだと高額(15万円以上)
suaoki G1000はこんな人におすすめ
・停電対策用のポータブル電源が欲しい方
・キャンプや車中泊用のポータブル電源として
suaoki G1000 レビュー:まとめ
停電時の非常電源として使うなら、モバイル端末の充電や小型家電(照明や扇風機など)の使用がメインに。ソーラーパネルで充電すれば、1週間以上の停電にも耐えれそうです。
キャンプや車中泊で使うならホットクッカーやDVDプレイヤー、ゲーム機、モバイルモニターなど1100Whのバッテリー容量を活かした使い方は色々できそうです。こちらもソーラーパネルやカーチャージャーで充電できるので、超大容量タイプは重宝するのではないでしょうか。
suaoki G1000はクラウドファンディングサイトで早割価格141,800~151,800円で購入可能です。
長期間の停電は生活に支障がでるので、災害時の備えとして導入すべきアイテムの1つでしょう。
※まだ手元にありますので、なにか試して欲しいことがございましたら、TwitterのDM等でご連絡ください。
・suaoki S270
※40540mAh/150Wh
・suaoki G500
※137700mAh/500Wh
・suaoki G1200
※332000mAh/1200Wh
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