この完全ワイヤレスイヤホンは1万円以下のベストバイ。
EarFunの「Air Pro SV」は最大40dBのノイズキャンセリングと外音取り込み機能、ワイヤレス充電、低遅延モードとハイスペック。
音質もクリアでライブハウスの前列で聴いているかのような空間表現、低音の迫力を感じさせる高音質サウンドです。
筆者が気に入った点としては、マイク集音感が少ない外音取り込み機能。周囲の音を聴きやすく、話す際に違和感の少ないところが良かったです。
もちろんノイズキャンセリング性能も良く、日頃から使っているAirPods Proとほとんど差を感じないノイズ軽減でした。
同価格帯で比較してもダントツに良く、1万円以上の高級機を選ぶ必要性がなくなるクオリティです。
- EarFun Air Pro SV レビュー
- EarFun Air Pro SVの特徴
- EarFun Air Pro SVはこんな人におすすめ
- EarFun Air Pro SVの良かった点
- EarFun Air Pro SVの気になった点
- EarFun Air Pro SVの外観と付属品
- EarFun Air Pro SVの機能
- まとめ:EarFun Air Pro SV レビュー
EarFun Air Pro SV レビュー
この記事では「EarFun Air Pro SV」をレビューし、スペックや特徴、良かった点、気になった点などご紹介します。
スペック
Bluetooth | v5.2 |
---|---|
チップセット | Airoha AB1562A |
対応コーデック | SBC、AAC |
連続使用時間 | 最大6時間 ANC最大5時間 ケース込み最大24時間 |
防水性 | IPX5 |
片耳使用 | ○ |
ノイズキャンセリング | ○ |
外音取り込み機能 | ○ |
ワイヤレス充電 | ○ |
急速充電 | ○ |
充電ポート | USB-C |
操作方法 | タッチ式 |
参考価格 | 8,990円 |
EarFun Air Pro SVの特徴
EarFun Air Pro SVの主な特徴は以下の3つです。
・最大40dBまで低減するノイズキャンセリング
・80ms程度の低遅延モード
専用アプリEarFun Audio
Air Pro SVからEarFun Audioという専用アプリを利用できるようになりました。
メールアドレスでの登録が必要ですが、モードの切り替えやイコライザー、タップ操作のキー割り当て変更などを設定できます。
使いやすいようにカスタマイズできるところは便利です。
最大40dBまで低減するノイズキャンセリング
Free Proは最大28dBまでノイズ軽減でしたが、Free Pro2と同じく最大40dBと最上位のノイズ軽減性能です。
実際に聞いてみると、エアコンや扇風機などの音がすっと消え、低めの動作ノイズはほとんど聞こえなくなりました。
また閉鎖感、圧迫感のないノイズキャンセリングなので、デジタル耳栓として長時間つけていても耳が痛くなりづらいです。
どうしても高い音や大きすぎる音は聞こえますが、周囲の音を軽減して勉強やゲームに集中したい時はかなり有効です。
80ms程度の低遅延モード
ワイヤレスでもゲームをしたい方は必見。低遅延モードを搭載しており、通常200ms(0.2秒)の遅延が80ms(0.08秒)まで短縮されます。
最近のワイヤレスイヤホンはほとんど遅延がわからないレベルなので、動画を見る分にはなくてもいい機能ですが、音ズレがシビアになってくる音ゲーなどには有効かもしれません。
実際にDEEMOで遊んでみましたが、200msも80msも違いを体感できませんでした。ただ少しでも低遅延な環境でゲームプレイしたい方はこのようなイヤホンを検討するといいでしょう。
EarFun Air Pro SVはこんな人におすすめ
EarFun Air Pro SVはこんな人におすすめです。
・動画やゲームを楽しみたい方
・予算1万円以下で探している方
ノイキャン性能が良いとの低遅延モードがあるので動画やゲームを楽しみたい方向けです。
またほぼ全部入り機能なのに8,990円で購入できるコスパはとてもいいですね。EarFunは性能の割にかなり安いのでおすすめです。
音質もバランスが良く、万人受けするサウンドチューニングでした。
EarFun Air Pro SVの良かった点
EarFun Air Pro SVの良かった点は以下の3つです。
・音量を上げて聴きたくなる高音質
・自然に近い外音取り込み機能
ノイズキャンセリング性能
周囲の雑音ノイズはしっかりとカットされ、特有の圧迫感が少ないので耳が痛くなりません。電車内でノイズキャンセリングONとOFFを試すとその性能の良さを実感できました。
どうしても聞こえる音はありますが、Free Pro2など同じく、同クラス/価格帯の中では最上位です。
音量を上げて聴きたくなる高音質
最近発売されたFree Pro2やAir Pro2と聴き比べしてもAir Pro SVの方が良い印象でした。やや低音寄りですが、中高音のクリアさと空間表現、ボーカルとの距離感も良く、高音のシャリシャリ感も少なめで聴きやすいサウンドチューニングです。
自然に近い外音取り込み機能
EarFunのイヤホンだけでなく、マイク集音感の強いイヤホンが多いのが現状。ただAir Pro SVの外音取り込みはマイク集音感が少なく、周囲の音を聴きたい方にとっては使いやすいイヤホンです。
AirPod Pro並の性能にはあと1歩ですが、同クラス帯だとNo1ですね。
EarFun Air Pro SVの気になった点
EarFun Air Pro SVの気になった点は以下の2つです。
・装着センサーなし
aptXコーデックに非対応
Androidスマホで使うaptXコーデックに対応していないのが惜しいなと。なぜかEarFunはSBCとAACのみの対応イヤホンが多いです。※Free2はaptX対応
最近は上位のaptX adaptive対応イヤホンもあるので、後継機では期待したいです。
装着センサーなし
音楽再生中にイヤホンを外すと音楽が停止する装着センサーは搭載されていません。
この機能は好みになりますが、個人的にはあると嬉しい機能だったので少し残念です。
EarFun Air Pro SVの外観と付属品
高級感のあるアルミニウム製充電ケース。
ケース本体部分は、Qi充電用に最適化されたゴムコーティングが施されています。
色は暗めのグレーカラーでスペースグレイに近く、金属の質感のあるデザインで見た目と質感、細部の作り込みも丁寧です。
Air Pro 2とはケースの形状が大幅に変更になっています。
ケース蓋が一部くり抜いてあるところはユニークかつカッコいいですね。
イヤホンが収まる最小サイズなので、軽くポケットに入れてもかさばりません。
このサイズで合計24時間の再生時間を実現しており、旧世代のイヤホンと比較するとその進化が伺えます。
イヤホン本体に10mmウール複合ダイナミック振動板を搭載。パワフルな低音、くっきりとした中音域が特徴です。
チップセットはAIROHA AB1562Aを搭載しており、左右同時転送のMCSync方式を採用しています。
ノイズ軽減でクリアな通話環境、QuietSmart2.0機能による最大40dBのノイキャン性能、80msの低遅延モードなどハイスペック仕様です。
蓋の開く方向は異なりますが、どちらもイヤホンケースとしてはコンパクト。
イヤホンも同じ豆型で耳にフィットする形となっています。
付属品は以下です。
・イヤーピース(S/M/L)
・USB-Cケーブル
・取扱説明書
イヤーピースは3サイズです。
軸は楕円で硬さは普通、傘は大きめで硬さは普通でした。
サードパーティ製のイヤーピースとの相性は手元になく不明ですが、ノズルが楕円なのでご注意を。
EarFun Air Pro SVの機能
EarFun Air Pro SVの各機能を紹介します。
バッテリー持ち
・ケース込みで最大24時間(フル充電2時間)
・ワイヤレス充電対応(フル充電3.5時間)
・10分の充電で2時間の音楽再生ができる急速充電に対応
イヤホン単体で最大6時間、ケース込みで最大24時間です。
ただしANCをオンにすると最大5時間程度とややバッテリー持ちが悪くなります。
テレワークなどで長時間使用すると4-5時間程度でバッテリー切れになりますが、急速充電に対応しているのですぐにまた使えるので問題ないかと。
バッテリー持ちの検証として音楽を再生(AAC/音量50%)しつづけたところ、5時間43分。ノイズキャンセリングONだと4時間32分でした。
便利なワイヤレス充電に対応。
約3.5時間でフル充電できるので、さっと置いて充電できる手軽さは良いですね。
操作性
再生/停止 | どちらかを2回タップ |
---|---|
曲送り | 右側を3回タップ |
音量+ | 右側を1回タップ |
音量ー | 左側を1回タップ |
音声アシスタント | 右側を2秒タップ |
低遅延モード | 左側を3回タップ |
機能切り替え | 左側を2秒タップ |
※機能切り替えは、ANC→外音取り込み→ノーマルの順
基本的な操作はほとんどイヤホン側からできます。ただ曲戻りのみ非対応。
タッチ操作の反応は良いです。ただイヤホンの位置を直す際に、ワンタップの音量操作が反応してしまうところは気になりました。
機能切り替えは左側を2秒程度タップすると、順に切り替わります。
装着感
付属のイヤーピースでもしっくりくる装着感で、長時間つけていても大丈夫でした。
ジムやランニング中に外れることなく使用でき、ノイキャンをオフでもそれなりに遮音性は高いです。
音質とコーデック
コーデックはSBCとAACに対応しています。
音質はやや低音寄りですが、中高音がクリアでボーカルの距離が近く、ライブハウスの前列で聴いているかのようなサウンドでした。
空間表現も良く、音の粒度もしっかりしている印象です。音量を上げても高音が耳に刺さらず、シャリシャリ感も少なめです。
これまでEarFunのイヤホンを数多くレビューしていますが、音質に関してはNo1です。
点数で評価すると、5点中4.8点です。※iPhone 12 Pro Maxとの接続、Amazon Music HDの感想
ノイズキャンセリング
ノイキャンをOFFにした状態(パッシブ/ノーマルモード)でも遮音性は高く周囲の音は低減されます。
ノイキャンON時はエアコンの空調音や冷蔵庫のモーター音(低めの環境音)などは、静かな環境だとほとんど聞こえなくなります。
同クラスのイヤホンは28〜35dB(デシベル)が多い印象ですが、最大40dBのノイズ低減と幅が広いのが特徴です。
地下鉄内では走行音など高めの音は普通に聞こえますが、低めの音はかなり低減されています。
外音取り込み機能
EarFunのイヤホンの中で一番マイク集音感が少ない外音取り込み性能です。
AirPods Proのようにイヤホンを外しているかのような自然さにはあと一歩の評価ですが、それでも十分満足できるクオリティでした。
ノイキャンから2秒タップで切り替える面倒さはありますが、いちいちイヤホンを外したくない方にはあると便利な機能です。
接続性&音飛び
▲MCSync左右同時伝送対応
iPhone 12 Pro Maxと接続して、主に自宅、コワーキングスペースで使ってみましたが、ほぼ途切れることなく使えました。
駅構内や電車内など歩いていると、稀にブツっと音飛びしますが、復帰は一瞬。
その頻度も少なく目的地と家の往復で1回あるか程度です。
ちなみにMacBook ProやiPad Air4と接続してみると、途切れや接続不良はなく使うことができました。
動画視聴時の遅延
検証としてiPhone 12 Pro MaxでYoutubeとNetflixを見てみることに。通常モード(200ms)、低遅延モード(80ms)共に何本か視聴しましたが、声と口とのズレはほぼ感じません。
映画やアニメ視聴でもノンストレスで楽しむことができるでしょう。
まとめ:EarFun Air Pro SV レビュー
この記事では「EarFun Air Pro SV」をレビューし、特徴やスペック、音質、良かった点、気になった点などご紹介しました。
EarFunの完全ワイヤレスイヤホンは出すたびに性能が向上しており、AirやFreeシリーズは今後も必見です。
性能が良いのに価格が安いという所もポイントの1つで、1万円以上の高級機を買う必要性がないですね。
音質はFree Pro2よりもAir Pro SVの方が良い印象を持ちました。ノイキャンの性能差はなかったので、音質重視でイヤホンの形状を許容できるならAir Pro SVをおすすめします。
1万円以下の予算で探すといくつか候補を挙げることができますが、EarFun Air Pro SVを選択肢の1つとしてチェックしてみてくださいね。