オーディオ専門メーカーであるdyplayが発売するUrban Travller 2.0は、約1万円という価格ながらも音質、性能共にクオリティの高さが特長です。
ノイキャン性能も最新のフィードワード・フィードバックデュアルマイクにより、環境や空調などの低音ノイズは低減され、屋内外共に効果的。
高解像度な音質で楽しめるグラフェンドライバーを採用し、細かな音もしっかり再現。aptX、aptX-LLといった高音質低遅延のコーデックにもしっかり対応しています。
もちろんBluetoothによる無線、オーディオケーブルとの有線接続にも対応し、最大22時間のバッテリー駆動が可能です。
この記事ではdyplay Urban Traveller 2.0の外観や音質、性能、使い勝手などレビューしましたので、ご覧ください。
- dyplay Urban Traveller 2.0
- dyplay Urban Traveller 2.0 レビュー
- dyplay Urban Traveller 2.0の音質とコーデック
- dyplay Urban Traveller 2.0のノイズキャンセリング性能
- dyplay Urban Traveller 2.0の接続安定性
- dyplay Urban Traveller 2.0の遅延
- BOSE NCH 700と比較
- dyplay Urban Traveller 2.0を使ってみての感想
- dyplay Urban Traveller 2.0はこんな人におすすめ
- dyplay Urban Traveller 2.0 レビュー:まとめ
dyplay Urban Traveller 2.0
dyplay Urban Traveller 2.0 レビュー
dyplay Urban Traveller 2.0の仕様と特徴をご紹介。
【アクティブノイズキャンセリング】
環境騒音を最大28-30dB(95%)まで効果的に低減できるノイズキャンセリング技術を採用。
最新のフィードフォワード・フィードバックデュアルマイク技術を活用し最高のアクティブノイズキャンセリング体験を実現。
【低遅延なaptX-LL】
SBC/AAC/aptX/aptX-LLのコーデックに対応。aptXは、圧縮率少なめで高音質なコーデック。aptX-LLは、aptXの低遅延版で遅延を40ms以下にすることができます。
高音質とノイズキャンセリングの組み合わせでテレビ鑑賞や映画鑑賞・ゲームプレイに最適です。
【グラフェンドライバーを採用】
一般的な複合ドライバーより可聴帯域の解像度を向上し、様々な細かい音を再現可能。
厚みのある低音域、ナチュラルな中音域、クリアな高音域をバランス良く再生、臨場感の満ちた迫力のあるサウンドです。
【最大22時間使用・有線でも使用可】
一回の充電で最大22時間使用可能(ANCのみの場合)、音楽再生の場合は最大22時間、約250曲が聞けます。
BluetoothとANCモードの場合は約12時間楽しめます。3.5mmオーディオケーブルとの有線接続も可能です。
ノイキャン性能 | ANC(デュアル方式) |
---|---|
ドライバー | ダイナミック40mm |
Bluetooth | v5.0 |
対応コーデック | SBC、AAC、aptX、aptX-LL |
通話ノイズキャンセリング | cVc8.0 |
バッテリー持ち | 12時間(ANCオン) 22時間(ANCオフ) |
充電方法 | USB Type-C |
有線接続 | ○ |
重さ | 283g |
同梱されていたものは以下です。
・dyplay Urban Traveller 2.0本体
・充電用USB Type-Cケーブル
・3.5mmオーディオケーブル
・ソフトケース
・説明書類
外観
カラーはグレーで非光沢。表面はシリコンのような手触り。他にはレッドのラインナップがあります。
見た目や質感は、BOSEやSONYが廉価版として2万円台で発売しても分からないほどのクオリティ。チープさや粗さはまったくありません。
低価格帯のヘッドホンはイヤーパッド部分が低品質な事が多いですが、肉厚で高級感のあるレザー仕様です。
ハウジング部分には小さくメーカー名があるだけで、デザイン性は高いです。装着時に左右がわかるような配慮もあり。
イヤーパッドには、肌に優しく柔らかい肌触りが良いプロテインスキンレザーを採用。
長時間使用してもベタつき感が少ない質感に。低反発で側圧もちょうどよく、付け心地はなかなか良いです。
側圧具合はヘッドホンを使用する上で重要なので、個人的に高い評価ポイントです。
ヘッドバンド部分はやや硬めでシリコン素材だと思います。ちなみにBOSEのNCH700も同じような素材と硬さです。
スライダーは金属製で剛体性も高いです。
装着してから耳の位置に合わすことも容易で、伸長する長さも比較的余裕あり。頭が大きい方でも対応できそうです。
折りたたみしやすく、コンパクトになるので旅行や通勤通学など持ち運びに便利です。
インターフェイスはシンプルです。
左側にノイズキャンセリング機能をON/OFFするスライドボタン。
右側に電源ボタン、音量調整ボタンが配置されています。
電源ボタン長押しでペアリングモードに。
右側にUSB Type-Cポート、左側に3.5mmオーディオジャック。
バッテリー持ちは最大22時間(ANC+Bluetoothで最大12時間)と十分なバッテリー持ちです。
また付属の3.5mmオーディオケーブルで有線接続にも対応しています。
dyplay Urban Traveller 2.0の音質とコーデック
コーデックはSBCとAAC、aptX、aptX-LLです。低遅延コーデックのaptX-LLに対応しているため、動画やゲーム利用にもいいでしょう。
音質は低域~中域が得意な印象。全体的にフラットでバランスのとれた音でもあります。一言でいうと「音質は良い」です。
普段からBOSEのNCH700を使っている筆者からすると音質の差はほとんどわかりませんでした。各音域の表現が少し異なるので一概には言えませんが、1万円でこの音質+ノイキャンならかなりいい出来です。
大型ドライバーで迫力あるサウンドを再生できるので、ワイヤレスで映画を見たい方にもおすすめです。
dyplay Urban Traveller 2.0のノイズキャンセリング性能
dyplay Urban Traveller 2.0を購入する上で気になるのがノイズキャンセリング性能です。
「フィードフォワード・フィードバックデュアルマイク方式」を採用。
それほど閉塞感の無いノイズキャンセリング性能で、空調ノイズはしっかりとカットしてくれます。
ハイエンド機種のノイズキャンセリングも体験していますが、自宅や会社など室内での使用だと差はないです。
音楽再生時では音質の劣化等も気にならず、音楽なしの静かな環境で作業したいときにも有効だと思います。
ヘッドホンは耳を覆うのでそれなりに遮音性は高いですが、これだけのノイズキャンセリング効果があるなら十分といった感想です。
dyplay Urban Traveller 2.0の接続安定性
MacBook Proと外ではiPhone 11 Pro、Xiaomi MiMix3と接続して検証してみました。
まず自宅では一切途切れなどは発生せず、パソコンが置いてある部屋から10mほど離れても音楽再生は止まることなく使えています。
駅構内や町中など人が多い場所でも途切れは発生しませんでした。
dyplay Urban Traveller 2.0の遅延
MacBook ProとiPhone 11 Pro、Xiaomi MiMix3でYouTubeやNetflixで検証したところ全く声と口のずれは感じません。
低遅延コーデック(aptX-LL)に対応しており、映画やアニメ、ゲームなど様々なコンテンツをノンストレスで楽しめるでしょう。
BOSE NCH 700と比較
BOSE NCH 700と比較しておきます。
まず価格は3倍以上の差があるのですが、ノイキャン性能以外の使い勝手に関してはそこまで差があるようには感じませんでした。
音質はそれぞれ好みがあるため、一概には言えませんがバランスが良くクリアですし、音楽、映画、ゲーム、エンタメ系なら十分すぎる音質です。
低価格帯にあるようなスカスカな感じやいかにも安いっていう音質でないことだけは確かです。
ノイキャンはやはりBOSEの勝ち。付け替えてみると静けさというか低減できていない音が良く分かるため、この辺りは価格相応だなと思いました。
ノイキャン重視ではなれば、dyplay Urban Traveller 2.0で十分でしょう。
dyplay Urban Traveller 2.0を使ってみての感想
■よかった点
・aptX、aptX-LLに対応
・ノイキャン性能は値段相応だが良い
・バランスの良い音質で高解像度サウンド
・着け心地の良いイヤーパッド
・20時間以上のバッテリー持ち
・コンパクトに収納&持ち運び
・有線でも使える
■気になった点
・音声ガイドが中国語
dyplay Urban Traveller 2.0はこんな人におすすめ
・1万円以下で探している方
・ノイキャン+aptX-LL対応が欲しい方
dyplay Urban Traveller 2.0 レビュー:まとめ
以上が、dyplay Urban Traveller 2.0のレビュー内容です。
主に自宅で仕事中に使っていました。用途は音楽、動画、web会議です。
iPhone11 Pro、MacBook Proと接続していましたが、どちらも音質は良く普段使っているワイヤレスイヤホンと解像度の差が歴然でした。
aptX-LLコーデックでなくても動画視聴時の遅延は気になりませんし、YoutubeやNetflixも普通に楽しめました。
ノイキャンもONとOFF時では周囲の雑音レベルが異なり、BOSEやSONYなどのハイエンド機種並ではないものの、気になりやすい空調や環境の低音ノイズは比較的低減できています。
1万円と考えると、この品質はすごいなという感想です。「ノイキャンは普通、音質は良い+aptX-LL対応」で探しているなら買いでしょう。
ファームウエアアップデートとかできるのかわかりませんが、音声アナウンスは中国語です。そこだけ惜しかったなと。せめて日本で売るなら英語にしてほしかったです。
競合製品はいくつかありますが、見た目、作りもいいのでdyplayおすすめですよ。
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