音響マニアが立ち上げた台湾発のオーディオブランド「XROUND」
これまでサウンドプロセッサのXPUMP、有線イヤホンのAERO、完全ワイヤレスイヤホンのVERSAとハイコスパなオーディオ製品を数多く世に送り出し、全世界で50万人に愛用されています。
そんなXROUNDから超低遅延技術と3Dサラウンド技術を搭載した完全ワイヤレスイヤホン版の「AERO」が登場。現在Makuakeにて早期割引価格で支援購入できます。
この記事では、XROUND様よりご提供いただきXROUND AEROの外観や音質、使い勝手などレビューしましたので、ご覧ください。
XROUND AERO レビュー
スペックと特徴について
XROUND AEROの特徴とスペックです。
・特許3Dサラウンド技術「XROUND Lite」で広さと奥行きのある音質に
・2種類の特製イヤーピース付属(Spinfit&遮音タイプ)
・使い分けできるデュアルモード(ゲームと音楽)
・イヤホン単体で6時間再生、ケース込みで24時間再生
・タッチ式ボタン採用、スワイプ操作
・IP54相当の生活防水防塵
・ノイズ抑制技術でクリアな通話品質
・イコライザー設定できるアプリあり
独自の低遅延アルゴリズムにより、SBCやAACコーデックでもゲーム中や動画視聴中の遅延(音ズレ)を限りなくゼロ(50ms)に近くすることに成功。※ゲーミングモード
人間が認識できる遅延は70msほどらしく、それを上回る性能です。どれだけ低遅延かを示す実証データもレポート形式で公開されており、その性能も確かです。
またXROUNDが長年の開発で実現した3Dサラウンド技術「XROUND Lite」も搭載。完全ワイヤレスでも臨場感あふれる音で楽しめます。
イヤホン本体だけなく、専用オプションとしてカバーケースとBluetoothトランスミッター「XT01」も購入可能。
XT01は、Bluetooth非対応端末やPS5、ニンテンドースイッチなどと接続して低遅延な環境で使うことができます。
現在クラウドファンディングサイトであるMakuakeで支援購入できますが、東急プラザ銀座7階「NewsPicks GINZA」内のMakuake展示コーナーに、AEROとXT01、専用ケースが展示中とのことです。
Bluetoothバージョン | 5.0 |
---|---|
コーデック | SBC、AAC |
プロトコル | AVRCP1.6 / HSP1.2 / HFP1.7 / A2DP1.3.1 |
ドライバー規格 | 6mmチタンコートドライバー |
周波数特性 | 20~20,000Hz |
感度 | 103dB |
インピーダンス | 16Ω |
マイク | 4*MEMS 片側2*MEMS |
通信距離 | 10 m |
再生時間 | イヤホン本体:6時間 / 充電ケース24時間 ※AACコーデック、音量50%でテスト |
充電ケース | 入力ポート:Type-C |
充電時間 | イヤホン:1時間 充電ケース:1時間 ※電池残量ゼロからフル充電まで |
防塵防水等級 | イヤホン本体 IP54 |
重量 | イヤホン片側4.2g / 充電ケース45.8g |
その他、詳しい仕様はこちらから確認してください。
外観
簡易的な箱を採用するメーカーが多い中で、XROUNDはいつも箱のクオリティが高いです。
開封してみると、中身はこんな感じ。日本語に対応したクイックスタートガイドも入ってます。
2層構造の箱でまずケースとイヤホンが収められており、付属品はその下にあります。
ケースは正方形で非光沢のブラックカラー。中央にはXROUNDのロゴがデザインされています。
少し大きめですが、初めて持ったときは軽いなと思いました。
うどんタイプは縦と横に収納するケースがありますが、横でした。
縦の方がケース自体コンパクトな傾向がありますが、横の方が取り出しやすさは上です。
ケースとイヤホン間の磁気も程よく、取り出しやすくケースからの落下防止に。
イヤホン本体はゲーミングデザイン。AirPods Proとほぼ同じサイズです。
豆型なので、耳のくぼみにフィットし、自分の耳に合うイヤーピースサイズがあれば遮音性はかなり高いです。また耳からはみ出て見えづらいイヤホンだと言えます。
イヤホン本体の防水性はIPX4と小雨や汗などから故障を防げるレベル。また耐塵性能にも優れており、IP5Xと粉塵も内部に入らない耐塵性能です。
※耐塵対応の完全ワイヤレスイヤホンは少ないです。
防塵性能:IP5X(粉塵が内部に侵入しない)
付属品
XROUND AEROの付属品は以下です。
・AERO本体&ケース
・USB Type-C 充電ケーブル
・ユーザーマニュアル
・Spinfitコンフォートイヤーピース(S/M/L)
・遮音イヤーピース(S/M/L)
このように2タイプのイヤーピースが3サイズ付属し、自分の耳に合ったサイズや装着感から選ぶことができます。
※遮音イヤーピースのMサイズは開封時から装着済み
イヤーピースメーカーといえばSpinfit。
軸の部分(色のついた)は特許の3Dクッション構造で耳に装着したときに耳のくぼみにやさしくフィット。
適度に遮音効果がアップし、高音の抜けを軽減してくれます。これだけでも音質の印象が変わってくるなど重要なポイントです。また傘の部分は柔らかなシリコン製。長時間つけていても楽です。
もう一つ黒い方は遮音イヤーピースです。先端が丸く硬度の高いシリコン製なので耳の深いところでフィットし、こちらは遮音性能高め。低音抜けを軽減し、厚みのある音になります。
バッテリー持ち
イヤホン単体で約6時間、ケース込みで約24時間(ケースで約3回フル充電可能)です。
1回の充電で、片道1時間の通勤通学なら約3日程度は持つ計算。ケースに収納すれば都度充電されるので、1週間以上はケースからの充電のみで使えます。
バッテリー持ちの検証として音楽を再生(AAC/音量50%/サラウンドOFF)しつづけたところ、5時間41分でした。
ケースのバッテリー残量はケース前面のLED(1つ25%)で確認できます。
ワイヤレス充電には対応していません。
操作性
イヤホン側からできる操作は、音量調整を含む、再生停止、曲送り戻り、受話終話拒否、音声アシスタント、モード切り替えに対応。
タッチセンサー式で操作性はよく、一部の操作にスワイプを採用されています。反応の良いスワイプ操作なので、音量調整はしやすいです。
サラウンドモードのXROUND Liteのオン・オフや、音楽とゲーミングモードの切り替えもイヤホン側から操作できます。
再生/停止 | どちらかを2回タップ |
---|---|
曲送り | 左側を上にスワイプ |
曲戻し | 左側を下にスワイプ |
音量+ | 右側を上にスワイプ |
音量ー | 右側を下にスワイプ |
受話終話 | どちらかを2回タップ |
着信拒否 | どちらかを2秒タップ |
サラウンドオン/オフ | 左側を2秒タップ |
音楽/ゲーミングモード | 右側を2秒タップ |
装着感
筆者は遮音性重視にしたかったため、遮音イヤーピースを選択。
つけた感じのしっくり感や耳との固定感が抜群で、かなり装着感やつけ心地は良いです。
ただ遮音イヤーピースは圧迫感があるため、長時間つけていると疲れてきます。
イヤーピース選びは重要で遮音性の高さと装着していても違和感のないものを選ぶと良いと思います。
ちなみに筆者は左をMサイズ、右をLサイズと異なったサイズにしており、耳に合う最適なサイズをチョイスしてみてください。
初回ペアリングの方法
初回のみ以下の手順でペアリングが必要です。2回目以降はケース蓋を開けるだけで自動接続されます。
再度ペアリングモード(リセット)にする場合は、登録した機器とペアリング状態にして解除するとペアリングモードに。
1.蓋を開ける
2.スマホのBluetooth設定で「XROUND_AERO」を選択
3.ペアリングを承認して、接続完了
4.次回以降は蓋を開けると自動ペアリング
音質とコーデック
音量マニアが立ち上げたオーディオブランドだけあり、前回レビューしたVERSAと同じく音質はかなり良いです。
コーデックはSBCとAACに対応。3Dサラウンド技術である「XROUND Lite」により臨場感のある音を再生できます。XROUND Liteはオン・オフ可能です。
まずオンで聞いてみると、たしかに空間が広がり奥行きのあるライブハウスにいるかのような印象を受けました。
映画を見るときはオンの方が臨場感があり良かったです。ただ音楽の場合は若干誇張した音の感じなのでオフの方が良かったです。
そのオフの場合は、音の再現性が高く明瞭感のあるサウンドです。バランスが良くフラットなため、オールジャンル向き。
低域もしっかりしている中で、中高域の表現力や解像度、キメの細かさはとても良かったです。
音量を上げてもシャリシャリ感や耳に刺さる感じはなく、味付けの無い自然なサウンドで楽しめます。
ながら聞きよりも音質を重視し、じっくり楽しみたい方向きだと思いました。
点数で評価すると、5点中4.7点です。
接続安定性・音飛び
iPhone 12 Proと接続して、駅構内や街中、自宅、オフィスと使ってみましたが、途切れることなく使えました。
途切れ具合ですが、一瞬ブツッと音飛びする程度で頻度はかなり少なく、復帰も一瞬です。※頻度でいうと1日に1回あるかないか程度
ちなみにMacBook Proと接続してみても、途切れや接続不良はなく使うことができました。
動画視聴時の遅延
このイヤホンの最大の特長でもある低遅延。
「XROUND Low Latency」という独自の技術により、50ms程度の低遅延を実現。
一般的なイヤホンの遅延は200ms、人間の耳で感知できる遅延が70msとのことなので、遅延がない体験ができるとのこと。
iPhone 12 Proと接続して遅延具合を検証してみました。※ゲーミングモード
YoutubeやNetflixでいくつか動画を見てみましたが、口とセリフがズレている感じはなく、遅延は少ないと言えます。
YoutubeにあったBluetoothワイヤレスイヤホン・ヘッドホン用 遅延検証テスト動画でも試してみましたが、中心から1メモリ以下の範囲でした。
音楽モードでも試してみましたが、ほぼ同じ結果だったので筆者の使用環境では、どちらも遅延を感じることなく使えることを確認済みです。
Part 1:Bluetooth遅延の計測について
Part 2:iOS実測データ
Part 3:Android実測データ
オプションについて
カラビナをつけることができるので、かばん等に引っ掛けて持ち運びできます。
BluetoothトランスミッターのXROUND XT01です。
Bluetooth非対応機種に対しても50ms程度の低遅延な環境で接続できます。
こちらのBluetoothトランスミッターは、aptXとaptX-LLの高音質低遅延コーデックに対応。
後日、XROUND XT01を使用したレビュー内容を追記します。
XROUND AERO を使ってみての感想
■よかった点
・自然な高音質サウンド(3DサラウンドOFF)
・2種類のイヤーピース付属(Spinfit、遮音タイプ)
・装着感とつけ心地はかなり良い
・遅延が気にならない(動画視聴)
・ゲーミングイヤホンとしても良い
・低遅延の実測レポートが公開されている
・片耳だけの使用可能(モノラル)
■気になった点
・なし
XROUND AERO はこんな人におすすめ
・低遅延環境でゲームや動画を楽しみたい方
XROUND AERO レビュー:まとめ
以上が、XROUND AEROのレビュー内容です。
低遅延を特長とするワイヤレスイヤホンは増えてきていますが、ここまで詳細に実測レポートまで公開しているメーカーはXROUNDくらいでしょう。
Bluetooth非対応機種であってもオプションで購入できるトランスミッターを使用すれば低遅延環境を実現できますし、ニンテンドースイッチとの併用も良さそうです。
公式アプリがあるので製品に不具合や相性問題があっても、ファームウェアアップデートによる改善が期待でき、その点長く愛用できるところも良いですね。
低遅延な環境で動画やゲームプレイしたい方におすすめの完全ワイヤレスイヤホン(ゲーミングイヤホン)です。
※こんな記事もあります。
【2020年最新版】完全ワイヤレスイヤホンおすすめまとめ14選【左右分離型・左右独立型・トゥルーワイヤレス】 - +ログ
【2020】1万円以下で選ぶ!完全ワイヤレスイヤホンおすすめ機種10選【最新人気モデル】 - +ログ
【2020年最新版】高音質で安いおすすめの完全ワイヤレスイヤホン10選【5000円以下】 - +ログ
【NFMI / QCC3026 / QCC3020】長時間再生できて、途切れにくい完全ワイヤレスイヤホンおすすめまとめ - +ログ
⇒ Amazonで売れている完全ワイヤレスイヤホンを見る
⇒ 楽天市場で売れている完全ワイヤレスイヤホンを見る
⇒ Yahoo!ショッピングで売れている完全ワイヤレスイヤホンを見る