「上質な音色、それが全て」
ゼンハイザーより新たな完全ワイヤレスイヤホン「CX True Wireless」が発売されました。
上位機種のMOMENTUM True Wireless 2と同等の質の高いサウンドと9時間連続再生の長時間バッテリー、良質なクアルコム製のチップを搭載しており、高い接続性でストレスフリーを実現。
ワイヤレスイヤホン初心者から音質に妥協したくない方まで幅広く愛用できる製品に仕上がっています。
この記事では、「CX True Wireless」のスペックや特徴、実機開封、良かった点、気になった点をレビューしていきます。
ゼンハイザー CX True Wirelessのスペックと特徴
型式 | ダイナミック・カナル型 |
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周波数特性 | 5 ~ 21,000 Hz |
感度 | 110 dB SPL (1kHz / 0dBFS) |
保証期間 | 2年 |
無線規格 | Bluetooth 5.2対応 + Class 1(10mW) |
コーデック | SBC,AAC,apt-X |
動作時間 | イヤフォン本体:最大9時間 ケース併用で最大27時間 |
充電時間 | 1.5時間(フルチャージ) 15分(1時間動作) |
付属品 | USB-Cチャージングケーブル イヤーピース(XS,S,M,L) |
本体重量 | 約 49 g |
対応アプリ | Smart Control* |
発売日 | 2021年7月8日 |
*ファームウェアがアップデートされているので、最新の状態で使うことをおすすめします。
上質な音質
ドイツ本社開発のMOMENTUM True Wireless 2と同等のTrueResponseトランスデューサーを採用。さらにベースブースト機能による存在感のある低音に加え、ナチュラルな中音域と繊細でクリアな高音で、より深いリスニング体験をお届けします。
ゼンハイザーは音質は完全ワイヤレスイヤホンの中で見てもかなりレベルは高いです。
シームレスに片耳使いできる左右独立型の利便性
左右関係なく片耳だけで使えるので自宅や会社、外出先で、通話をしながらもう片方をケースで充電できるのでバッテリー切れの心配もありません。さらに良質なクアルコムチップの搭載により、シームレスな切り替えが可能です。
操作はタッチ式で各アクションの操作割当が最適なので、誤操作なくストレスフリーで使えます。
デュアルマイク搭載で伝えたい言葉がしっかり届く
片耳ずつに2つのマイク(計4つ)が搭載されているので通話の声をしっかりとキャッチし相手に伝えます。テレワーク需要にもしっかり対応。
高い接続性でストレスフリー
Bluetooth 5.2対応+ class 1(10mW)を搭載。業界最高水準の接続性で、人混みの中や本体と距離があっても途切れにくいので快適なリスニングと通話体験を実現。
人間工学デザインで長時間でも快適な付け心地
人間工学に基づいたデザインで長時間装着していても快適な付け心地なのでお気に入りの音楽を一日中楽しむことも長時間の通話も楽しめます。ジムでのトレッドミルはもちろん、階段の上り下りでも外れることなくフィット感も良いです。
合計最長27時間再生を実現するバッテリー
イヤホン単体のバッテリー持ちはゼンハイザーの完全ワイヤレスイヤホンの中でも最長クラス。一度で最長9時間、充電ケースを合わせるとさらに18時間の合計27時間再生のロングライフバッテリーだから長時間の移動や外出先でも充電の心配はありません。
aptXコーデックだと2時間程度再生時間が短くなる傾向になりますが、7〜9時間の連続再生だとかなりバッテリー持ちが良い部類となります。
ケース充電も含めればヘビーに使う方にとっていい選択肢となるはずです。
ゼンハイザー CX True Wireless 開封レビュー
いつものゼンハイザーらしい白と青を基調としたシンプルな箱。
CX True Wirelessは、CX 400BTの後継機として発売され、エントリーポジションのイヤホンです。
CX 400BTと比較すると防水対応、バッテリー時間持ち向上、左右独立使用可、Bassブースト機能などが追加されています。
箱をあけるとCX True Wireless本体、サンクスカード、付属品が収納されていました。
付属品はこちら。
・CX True Wireless Earbuds
・イヤーピース(XS,S,M*,L)
・充電ケース
・USB-Cチャージングケーブル
・クイックガイド&セーフティマニュアル
日本語記載もあるので、特に迷うことなく使えるでしょう。
*Mサイズは装着済み
ケースのサイズ比較として、コンパクトな部類に入るAirPods Proと並べてみました。
やや厚みはあるものの、大きすぎないサイズ感で扱いやすいです。
ワイヤレス充電は非対応。イヤホン2回フル充電できるバッテリー量となります。
イヤホンの方もサイズ比較。形状は異なりますが、ほぼ同じくらいのサイズ感です。
ただ形状から見るとゴツさはCX True Wirelessの方がありますね。
実際につけてみると耳にしっかりフィット。パッシプでの遮音性はそれなりに高いです。
ジムのドレッドミルで小一時間程度走りましたが、外れたりズレたりすることなく使えています。
ケースの充電ポートはUSB-C。
最近多く使用されている規格なので、充電ケーブルや充電器を1つで事足りるところは便利です。
バッテリー持ちもケース込で27時間と長時間となっており、音楽や動画など長時間楽しめます。
またイヤホン単体で最大9時間連続再生なので、外出時などヘビーに使う方におすすめです。
良かった点
まずは良かった点を紹介します。
操作性や接続性など良かった点はたくさんあるのですが、やはり音質はかなり良かったです。
自然な中高域と高い解像度を実現
アプリでイコライザー設定できますが、個人的にはデフォルトが好みでした。
曲が再生された瞬間に期待を裏切らない音質が耳に届きます。
中高域寄りのサウンドチューニングで解像度も高いです。低域も柔らかく深みも感じられるバランス。
専用アプリからバスブーストをONにすると、ベース音の躍動感や厚みがしっかりと鼓膜に伝わることが分かります。
曲やジャンルに応じてイコライザー設定してみるとより自分好みにあった音質で楽しめるところも良いです。
普段AirPods Proで聞き慣れた曲だと聞こえていなかった(耳に印象深く入ってこない)音がしっかりと聞こえており、同じ曲でもまた違った印象を受ける感覚です。
ゼンハイザーの音質は著名メディアなどでも評価が高いので、レベルの高い音質をワイヤレスでも楽しみたい方はぜひ。
点数で評価すると、5点中4.8点です。※iPhone 12 Pro Maxとの接続、Amazon Music HDの感想
気になった点
次は気になった点です。
ノイキャン、アンビエントモードがない機種なので、最近の相場と品質から考えるともう少しお手頃であれば・・・。
最近の相場だとやや高い
2021年になり完全ワイヤレスイヤホンのスペックが全体的に底上げとなり、5000円以下でもかなりのクオリティを手に入れることができます。
ゼンハイザーというブランド価値は十分に理解していますが、1万円前後くらいだともう少し手に取りやすかったかなと思います。
ただ上位機種のMOMENTUM True Wireless 2と同等性能の音質が半額程度で買えるので、そう考えるとお手頃かもしれませんね。
ここでは価格を取り上げましたが、気になった点はこれくらいで完成度はとても高いイヤホンです。
操作性
反応のよいタッチ式ボタンを採用。再生や音量調節など基本的な操作はすべてイヤホン側から行えます。
音量調整はHold(長押し)なので誤操作しづらく、調整はかんたんです。
再生/停止 | どちらかを1回タップ |
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曲送り | 右側を2回タップ |
曲戻り | 左側を2回タップ |
音量+ | 右側をHoldタップ |
音量ー | 左側をHoldタップ |
音声アシスタント | どちらかを3回タップ |
装着感
階段の上り下り、ランニング、ジムでも使用してみましたが、外れることなく使うことができました。遮音性はとてもよく、音楽や作業に集中したいときに最適なイヤホンです。音楽再生しなくてもある程度周囲の雑音はカット可能です。
Spinfitなどサードパーティ製のイヤーピースも使えますが、ケースに収納できない場合もあるので注意です。
初回ペアリングの方法
初回のみ以下の手順でペアリングが必要です。2回目以降はケースから取り出すだけで自動接続されます。また片耳だけの使用(モノラル)も可能です。
2.ケースからイヤホンを取り出す
3.Bluetooth設定で「CX True Wireless」を選択
4.接続完了
接続安定性・音飛び
iPhone 12 Pro Maxと接続して、主に自宅、コワーキングスペースで使ってみましたが、ほぼ途切れることなく使えました。
駅構内や電車内など歩いていると、稀にブツっと音飛びしますが、復帰は一瞬。
その頻度も少なく目的地と家の往復で1回あるか程度です。
ちなみにMacBook ProやiPad Air4と接続してみると、途切れや接続不良はなく使うことができました。
動画視聴時の遅延
検証としてiPhone 12 Pro MaxでYoutubeとNetflixを見てみることに。
映画を何本か視聴しましたが、声と口とのズレはほぼ感じません。動画コンテンツはノンストレスで楽しむことができるでしょう。
ゼンハイザー CX True Wireless レビューまとめ
以上が「CX True Wireless」 のレビュー記事です。
記事のタイトルにもある通り、”音質を最優先”するなら「CX True Wireless」で間違いないです。
ゼンハイザーの音質にノイキャンが欲しい方は、「MOMENTUM True Wireless 2」が良い選択です。
音質に関してはかなりレベル高いですが、実際に聞いてみないと自分の好みに合うか心配だと思います。
そんなときは家電量販店のイヤホンコーナーで試聴できる場合があるので、足を運んでみるのも良いかもしれませんね。
CX True Wirelessは著名メディアでも高評価となっているので、今後もゼンハイザーのワイヤレスイヤホンに注目です。