この記事では、レノボのフラグシップゲーミングノートPCである「Lenovo Legion 760」をレビューします。
8コア16スレッドで動作するRyzen7 5800HとRTXシリーズの3060、3070、3080搭載モデルを用意。16型のIPSパネルフルHD液晶はゲームプレイに最適な165Hz駆動で動作します。
レビュー機は上位スペックでRyzen7 5800H、16GBメモリ、1TB NVMe SSD、RTX 3080搭載モデルです。
本体自体の作りやデザイン性もよく、ゲーミングらしいLEDライティングにより、見た目のセンスも抜群です。
次の項目からスペックや外観、ベンチマークなど紹介しているので、参考にしてください。
・Lenovo Legion 760のスペック
・Lenovo Legion 760実機レビュー
・Lenovo Legion 760のベンチマーク測定
・Lenovo Legion 760実機レビュー：まとめ
- Lenovo Legion 760 レビュー
- Lenovo Legion 760のベンチマーク測定
- Lenovo Legion 760のおすすめカスタマイズ
- Lenovo Legion 760 実機レビュー：まとめ
- ゲーミングPCのおすすめ記事
Lenovo Legion 760 レビュー
スペックについて
| OS | Windows 10 Home 64 bit |
|---|---|
| ディスプレイ | 16インチ/WQXGA |
| リフレッシュレート | 165Hz |
| CPU | Ryzen 7 5800H |
| グラフィックス | GeForce RTX 3080 |
| メモリ | 16GB |
| ストレージ | 1TB NVMe SSD |
今回レビューで使用する実機のスペックです。
レノボは製造番号でスペックが分かれており、最上位モデルになるとRyzen 9 5900HXや32GBメモリを選ぶことができます。
ディスプレイも16インチと大型で165Hzのリフレッシュレートに対応しており、FPSやTPSジャンルにおすすめです。
またレビュー機のスペックであれば動画編集や実況配信なども十分にこなせ、デスクトップPCと変わらないパフォーマンスで動作します。
CPUについて
AMDの第3世代のプロセッサーで8コア16スレッドで動作するRyzen 7 5800Hが搭載されています。
CPUのベンチマークソフトであるCINEBENCH R20のマルチコアをみると旧世代のRyzen 7 4800Hよりも約10%程度マルチスレッドのスコアがアップしています。
ゲーム単体でのパフォーマンスもよく、動画編集などのクリエイティブにも向いています。
| CPU | スコア |
|---|---|
| Ryzen 9 5900HX | 4952 |
| Ryzen 7 5800H | 4621 |
| Ryzen 7 4800H | 4216 |
※CINEBENCH R20スコア
GPUについて
GPUは以下の3つから選択することができます。
どれもフルHD環境であれば、高フレームレート環境でゲームプレイができる性能です。
レビュー機は165Hz駆動液晶のため、バトロワなど動きの激しいFPSやTPSのプレイにも向いています。
Apex LegendsのFPSを計測してみると、フルHDの高設定で平均240fps、WQHDの高設定で平均140fpsでした。
重いサイバーパンク2077だと、フルHDのウルトラ設定で平均82fpsです。
ゲーミングノートでもハイエンドGPUを搭載しているので、パフォーマンスはとてもいいです。
※レビュー機 RTX 3080搭載モデル
・RTX 3070
・RTX 3060
液晶について
ディスプレイは16型のWQXGA（2560 x 1600）、IPSパネルです。
本機種のリフレッシュレートは165Hz。一般的な60Hzやゲーミングモニターに多い144Hzと比べても高性能です。
リフレッシュレートは1秒間に何回画面を更新するかを表す数値で、多いほど滑らかな映像表示ができます。
例えば60Hzと165Hzの比較としてマウスポインターの動きやWindowsメニューのスクロールしたときの滑らかさが全然違います。
FPSやTPSジャンルをプレイされる方にとって高リフレッシュレート液晶（165Hz）を搭載している点は大きなメリットです。
外観チェック
Lenovo Legion 760の外観をチェックしていきます。
天面にあるLEGIONのロゴは一部LEDライティングによって光ります。
プリインストール済みのライティングソフトでパターンやカラー変更ができます。
質感や塗装具合は良く、安価なゲーミングノートのような安っぽさはありません。
背面は大きくスリットが開けられており、2つのファンで効率的に内部を冷却します。
ゲームを起動してしばらくすると高速動作するため、排気音はやや気になりましたが、ヘッドセットをつけていればほとんど気になりません。
最近はいろんなものをLEDライティングで光らせてゲーミングネームをつけるのが流行りようで、マウスパッドやゲーミングチェアがその一例ですよね。
本製品もライティングソフト「CORSAIR iCUE」によって発光パターン等を制御できます。
ライディング制御できる部分は、天板のロゴと背面の排気部分、本体側面、キーボードです。
THEゲーミングデバイスって感じが好きな方にとってはたまらない見た目でしょう。
キーボードは、4列テンキー付きの日本語配列です。
キーは下部が楕円デザインとなっており、キーストロークは浅め。
LEDバックライトもあり、打鍵音も静かでタイピングのしやすさは普通でした。
ゲームで多用するWASD、スペース、シフトキー周りのアクセスに関しても普通です。
バックスペースキーとエンターキーは左隣りのキーとスペースがない配置です。
¥キーが小さくなっている以外に打ちづらさ等はありませんでした。
▲LEDバックライト搭載キーボード
バックライトカラーや発光パターンは、プリインストールされているソフトで変更可能です。
Fnキーを押して切り替えもできます。
キーボード上部真ん中に電源ボタンが配置。
Lenovo Vantageというツールでパフォーマンスやバランス、静音モードの設定ができます。
こちらもFnキー＋Qで切り替えができ、電源ボタン中央にあるLEDカラーでモードの確認が可能です。
タッチパッドは一体型です。反応や滑りなどは問題なく使えました。
左側面のインターフェイスです。片方のType-CはThunderbolt3に対応しています。
・USB Type-C（USB3.1）
・オーディオジャック
右側面のインターフェイスです。
・USB Type-C（USB3.0）
背面のインターフェイスです。
・LAN
・USB Type-C（USB3.1）
・USB Type-A（USB3.0）
・HDMI
・電源コネクタ
USBポートや映像出力周りも充実しており、主要ポートは一通り揃っています。
電源コネクタ、HDMI等も背面なので、ケーブル類の取り回しもしやすいです。
ディスプレイ部分はこの角度まで開きます。
液晶は16型WQXGA（2560x1600）、IPSパネルでリフレッシュレートは165Hz駆動です。
120Hzや144Hz駆動の液晶を搭載したゲーミングノートよりも高性能。FPSやTPSをプレイする方にとってはメリットのディスプレイです。
一般的な60Hzと比較するとマウスポインターの動きが滑らかになり、フォートナイトをプレイしていてもキャラの動きや視点を動かしたとき描画が断然滑らかです。
ノングレアで映り込みも少なく、Dolby Vision、DisplayHDR 400対応で動画コンテンツの利用にも向いています。
IPSパネルのため、視野角は広いです。
横から角度をつけて見ることは少ないですが、上下から見ても色合い等の変化が少ないです。
プライバシーシャッター付きのHD 720pカメラです。
悪意のあるプログラムによって、カメラが勝手に起動して盗撮されるリスクも物理的な仕組みでカバーできます。
バッテリー駆動は約2.7時間。ACアダプター（300W）はやや大きめです。重さはケーブル込で約1kg。
フル充電まで約2時間です。
Lenovo Legion 760のベンチマーク測定
レビュー機はRyzen 7 5800H、RTX 3080の上位モデルです。ゲームプレイから動画編集までマルチに使うことができます。
検証したApex Legendsであれば、フルHD＋最高設定で平均140fps以上で動作しました。負荷を考慮した低設定にすれば、200fps以上で動作します。
軽量なVALORANTだと最高設定で平均321fpsです。4K環境となるとゲーム設定で負荷調整が必要ですが、フルHD〜WQHD環境であれば高パフォーマンスが期待できます。
どのモデルもRTXシリーズから選ぶことができて高駆動の165Hz液晶のため、ゲーミングノートPCでも高性能を求める方におすすめです。
・PUBG：186ps
・フォートナイト：169fps
・Apex Legends：142fps
・VALORANT：321fps
3D MARK
| Time Spy | 12248 |
|---|---|
| Fire Strike | 24680 |
| Fire Strike Ultra | 8284 |
FF15：8115（WQHD/快適）
それなりのスペックが求められるFF15。WQHD、高品質で「快適」評価でした。
FF14：15315（非常に快適）
WQHD、最高品質で「非常に快適」評価でした。
ドラゴンクエストX：21288（すごく快適）
フルHD、最高品質で「すごく快適」評価でした。
CINEBENCH R20：4729pts
定番のCPUベンチマークソフトのCINEBENCH R20で計測した結果です。
CrystalDiskMark
シーケンシャル速度は3571.88 MB/s（読み込み）、3019.87 MB/s（書き込み）という計測結果に。
SATA SSDやHDDに比べるとOSやゲームクライアントの立ち上がりはかなり速いです。
CPUZ
CPUのシングルスレッドは593、マルチスレッドは5803.2でした。
Lenovo Legion 760のおすすめカスタマイズ
| OS | Windows 10 Home 64 bit |
|---|---|
| ディスプレイ | 16インチ |
| リフレッシュレート | 165Hz |
| CPU | Ryzen 7 5800H |
| グラフィックス | GeForce RTX 3070 |
| メモリ | 16GB |
| ストレージ | 1TB NVMe SSD |
Lenovo Legion 760は、CPU（5800H or 5900HX）とメモリ（16GB or 32GB）とグラボ（RTX3060，3070、3080）、オフィスソフト付属によってモデルが異なります。
フルHD環境でゲームプレイするのであれば、16GBメモリ、RTX3070モデルがおすすめです。送料込みで税込22万円台で購入できます。
Lenovo Legion 760 実機レビュー：まとめ
以上が、Lenovo Legion 760のレビュー内容です。
どのモデルを選んだとしても高パフォーマンスで動作するゲーミングノートPCです。
RTX3070モデルであれば22万円台で購入でき、ゲームだけでなく動画編集用としても使うことが出来ます。
検証したApex Legendsであれば、フルHD環境で140ps以上で動作し、高リフレッシュレート液晶により滑らかな映像でゲームプレイができました。
正直普段使っている144Hz駆動液晶と違いは分かりませんでしたが、性能的にしっかりと活かすことがきて、単体で買うと高額な165Hz駆動液晶が使えるメリットはあると思います。
各メーカーから魅力的なゲーミングノートPCが発売されている中でどれが良いか迷いますが、ゲーミングノートPCでも性能重視の方やFPSやTPSジャンルをプレイする方におすすめのモデルです。
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