この記事ではマウスコンピューターのゲーミングノートPC「マウス G-Tune H5-LC(水冷モデル)」をレビューします。
・ハイスペックで動作音が静かなノートPCが欲しい
・メリット・デメリットを知りたい
上記のような疑問を持つ方や購入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
- G-Tune H5-LCの特徴とスペック
- G-Tune H5-LCの外観をチェック
- G-Tune H5-LCの性能をチェック
- 水冷パフォーマンスのまとめ
- G-Tune H5-LCのおすすめカスタマイズ
- 【まとめ】G-Tune H5-LCはこんな人におすすめ
- おすすめゲーミングPCのまとめ記事
- おすすめゲーミングモニターのまとめ記事
- ゲーミングPCが買えるおすすめのBTOメーカー
G-Tune H5-LCの特徴とスペック
OS | Windows 11 Home |
---|---|
CPU | Core i9-12900H |
GPU | GeForce RTX 3070 Ti |
ディスプレイ | 15.6インチ |
解像度 | 2560 x 1440(WQHD) |
リフレッシュレート | 240Hz |
メモリ | 32GB DDR5 |
ストレージ | 1TB Gen4 SSD |
幅 x 奥行 x 高さ | 360 x 243.5 x 28 |
重量 | 2.27kg |
参考価格 | 349,800円(税込) |
CPUに14コア20スレッドで動作する最上位クラスの第12世代Core i9を搭載。
GPUはGeForce RTX 3070Tiのモバイル版で、内蔵ディスプレイのWQHD解像度ならあらゆるゲームを快適に遊べる性能です。
本機の主な特徴は次の5つです。
・高性能なCPUとGPU
・高速なSSDとメモリ
・WQHD/240Hzモニター
・メカニカルキーボード
実際に使ってみたところ、スペックに無駄がなく水冷パフォーマンスは感動するレベルで、ヘビーゲーマーだけでなく初めてのゲーミングPCやクリエイティブ作業をする人にもおすすめの一台です。
また、マウスコンピューターを選ぶメリットとして、1年間の無償保証のほか、24時間365日の電話サポートも大きなポイント。
目立ったデメリットはなく、かなり満足度の高い製品ですが気になった点もあります。
これから詳しく解説しますので、自分の利用スタイルに合っているかチェックしてください。
G-Tune H5-LCの外観をチェック
こちらが付属品のすべてです。
本機の特徴である水冷BOXと冷却水などが付属。
15.6インチのWQHD液晶(2560 x 1440)にテンキー付きのフルサイズキーボードを搭載。
PC本体の重量は2.27kgと若干重めですが、持ち運びできない重量ではありません。
もちろん、水冷BOXを切り離して普通のゲーミングノートPCとして使えます。
最大7.5時間駆動するバッテリーを内蔵し、長時間の移動やサブのノートPCとしても使いやすくなっています。
カラーはブラックでシンプルかつ高級感のあるデザイン。
CPUとGPUを効率的に冷やす強力なクーリングシステムを内蔵しています。
後述する水冷BOXをつなげると、内蔵ファンはほとんど回転しません。
キーボードはテンキー付きの日本語配列で、全キー同時押しに対応したメカニカルスイッチを採用しています。
・ストローク2mm
・キーピッチ18.8mm
・押下圧60g(+20g/-10g)
リニア系の静かなタイプ感で非常に素晴らしいキーボードです。
残念な点として、テンキー周りは詰め込みすぎでバランスが少し悪くなっています。
普通のキーボードと違う点は、主に次の4つです。
・「右CTRL」が大きい
・スペースキー左に「無変換」がない
・テンキーの「+」「-」「/」「*」が変な場所にある
ゲームプレイには影響ありませんが、文字入力が多い人は慣れが必要と感じました。
タッチパッドは広く、タップ操作や滑りなどの反応は良好です。
キーボードはカラー表示に対応したバックライトを搭載しています。
専用アプリ(CONTROL CENTER)を使用して好きな色に変更可能。
5つのプリセットパターンを持つほか、1キー単位に色を指定できるカスタム設定も可能です。
前面にライトバーを内蔵。
こちらも設定で好みの色に変えられます。
キーボード右上には「動作モードボタン」と「電源ボタン」があります。
動作モードは3つから選択可能です。
・バランスモード
・パフォーマンスモード
ゲームや動画編集する際は、パフォーマンスモードがおすすめです。
動作モードについては専用アプリの「CONTROL CENTER」からも変更できます。
右側面のインターフェースです。
・SDカードリーダー
・USB Type-A(5Gbps)x 2
左側面のインターフェースです。
・USB Type-A(10Gbps)
・マイク入力
・ヘッドフォン出力
背面のインターフェースです。
・水冷チューブ入力 x 2
・Thunderbolt 4
・HDMI出力
・有線LAN(2.5GBASE-T)
・電源入力
映像出力はThunderbolt 4とHDMIから可能です。
ネットワークは有線接続のほか、高速なWi-Fi 6にも対応しています。
本体の厚みは約2.8cmで、ハイスペックゲーミングノートとしては標準的です。
ディスプレイ部分はこの角度まで開きます。
液晶は15.6インチのWQHD(2560 x 1440)を搭載。
高精細で非常に美しい映像です。
ノングレアの液晶で写り込みも少なく、ゲームやエンタメ利用に最適です。
視野角の広い液晶で斜めから見ても色合いにムラがなく、非常に色鮮やかな発色です。
ディスプレイのフレームレートとリフレッシュレートを確認できる通称UFOテストの結果です。
WQHD解像度で240Hzに対応したノートPCは珍しく、非常になめらかで競技性の高いFPSゲームに最適です。
応答速度は非公開ですが、目視では残像感を感じませんでした。
ディスプレイの上部にビデオ会議等で使える100万画素のWEBカメラとデュアルマイクを搭載。
Windows Helloに対応しているので、顔認証によるログインが可能です。
スピーカーは底面の左右に配置されています。
低音の響きは弱いものの、音が割れることなく必要十分な音質です。
充電アダプターは巨大で重たいです。
重量は875gなので、持ち運びには向いていません。
・出力:280W
・サイズ:180mm x 85mm x 37mm
バッテリー駆動時間はJEITA2.0計測で7.5時間ですが、ゲームプレイだと2時間程度が限界となります。
本機のスペックから考慮すると、アダプターの大きさやバッテリー駆動時間は妥当だと思います。
水冷BOXをチェック
本機の最大の特徴である水冷BOXの外観とセットアップについて解説します。
高さx幅x奥行 | 204 x 75 x 187 |
---|---|
重量 | 約1.1kg |
付属品には精製水や吸水用のじょうごなどが付属。
水冷チューブの長さは約60cmです。
120mmファンが1台内蔵されています。
背面はACアダプターの差し込み口だけです。
吸水の手順には注意点がたくさんあります。
適当にやると水浸しになるので、公式YouTubeを見ながらセットアップするのがおすすめです。
【G-Tune】H5-LC 水冷BOXセットアップ動画 | マウスコンピューター - YouTube
水冷BOXはBluetoohデバイスになっていて、H5-LCのコントロールアプリから接続と切断や、LEDの色変更などができます。
ファンの回転数は三段階に指定可能です。
実際の使用時はこのような配線になります。
G-Tune H5-LCへの給電は、水冷BOX経由になります。
水冷チューブをH5-LCから抜くと、少しだけ水がこぼれます。
デメリットのようにも見えますが、ドバッと水が出るわけではなく、この程度なら良くできていると感じました。
冷却水が少しずつ減るので、都度補給する必要があります。
気になった点としては、水冷ゲージが見づらくて「水位がよく分からない」ことです。
水冷BOXを常時繋げていればメンテナンスフリーと言えますが、頻繁に脱着を繰り返すと冷却水が少しずつ減っていきます。
補給のタイミングが掴みづらいので、この点は残念に思いました。
また、水冷チューブは設置方向によって「取り回しが悪い」と感じました。
マウス公式サイトなどを見ると、左の写真のように水冷BOXをPCの横で「縦向き」に設置していますが、この状態だと「水冷チューブが邪魔」と感じる方もいると思います。
実際の運用は、右の写真のように水冷BOXをPCの後ろ側で「横向き」に設置した方が良いでしょう。
設置の自由度は低いので、好みが分かれそうなポイントだと思われます。
G-Tune H5-LCの性能をチェック
以下の項目をテストしたので参考にしてください。・グラフィック性能
・ストレージ性能
・クリエイティブ性能
・ゲーム性能
なお、本機の性能を100%発揮できるように以下の設定で計測しています。
・パフォーマンスモード
・ディスクリートGPUを使用
・水冷BOXのファン60%
CPU性能チェック
G-Tune H5-LCに搭載されているCPUは、14コア20スレッドで動作する第12世代のCore i9-12900Hです。
ゲームや日常使いだけでなく、動画処理などの重たい作業でも高いパフォーマンスを発揮できる超高性能CPUです。
もちろんWordやExcelなどのオフィスアプリはサクサク動作する性能で、まったくストレスはありません。
水冷なら上位のCore i9-12900HX(空冷)とほぼ同じパフォーマンスが出る圧倒的な処理能力です。
空冷のパフォーマンスは控えめで、下位のCore i7-12700H(空冷)とあまり変わりませんでした。
最上位のCore i9-12950HXには劣りますが、十分な性能と言えるでしょう。
グラフィック性能チェック
本機のGPUはハイクラスのRTX 3070 Tiであり、あらゆるゲームを快適に遊べる性能です。
3DMarkのグラフィックススコアも水冷の方が高く、下位のRTX 3070よりも性能の上がり幅が素晴らしく良いです。
ウルトラスペックなRTX 3080以上には劣るものの、内蔵ディスプレイのWQHD解像度までで遊ぶ分には十分な性能と言えます。
ストレージ性能チェック
Cドライブの1TB SSDをCrystalDiskMarkで計測。
超高速なGen4 SSDを搭載しており、読み込み5007MB/s、書き込み4039MB/sでした。
OSやゲームの立ち上がりは爆速です。
本機は注文時のカスタムで2TBのGen 4 SSDに交換可能なほか、2台目のSSDも内蔵できます。
ゲーム性能チェック
ゲームプレイ時の処理を「軽い・普通・重い」の3つのタイプに分けてチェックしました。【中量級】FF14/Apex Legends
【重量級】FF15/Forza Horizon 5
【軽量級】VALORANT
e-SportsタイトルのVALORANTは、WQHD解像度でも300fps以上のフレームレートが出せる性能です。
WQHD/240Hzディスプレイの性能を完全に使い切れます。
【中量級】Apex Legends
水冷 | 空冷 | |
---|---|---|
フルHD | 190fps | 183fps |
WQHD | 144fps | 138fps |
中量級のApex Legendsは、フルHDの高設定で190fps前後を記録します。
画質を少し調整するだけで200fpsを軽くオーバーできる性能です。
WQHDでも140fps前後なので、十分な性能と言えるでしょう。
【中量級】ファイナルファンタジー14
水冷 | 空冷 | |
---|---|---|
フルHD | 20802 非常に快適 |
20426 非常に快適 |
WQHD | 16614 非常に快適 |
16188 非常に快適 |
人気MMORPGのファイナルファンタジー14は、最高品質設定で「非常に快適」に遊べる性能です。
【重量級】ファイナルファンタジー15
水冷 | 空冷 | |
---|---|---|
フルHD | 10397 とても快適 |
9927 とても快適 |
WQHD | 7829 快適 |
7443 快適 |
重たいゲームであるファイナルファンタジー15は、WQHD/高品質設定で「快適」に遊べる性能です。
フルHDなら「とても快適」に遊べます。
【重量級】Forza Horizon 5
水冷 | 空冷 | |
---|---|---|
フルHD | 100fps | 93fps |
WQHD | 78fps | 72fps |
重たいドライブゲームのForza Horizon 5はWQHDだと75fps前後が出る性能で、カクついた動きもなく非常に快適です。
レイトレーシングに対応しているので光の反射が美しく、リアルな映像で楽しめます。
フルHDだとシーンによっては100fpsを超えることもあり、重量級ゲームでも快適に遊べる性能です。
ゲーム性能まとめ
ゲームの快適度をまとめると次のようになります。軽量級 | 中量級 | 重量級 |
---|---|---|
◎ | ◎ | ◎ |
WQHD/240Hzディスプレイを十分に使える性能で、あらゆるジャンルのゲームを快適に遊べます。
ヘビーゲーマーだけでなく、ゲーム好きなすべての人におすすめです。
水冷パフォーマンスのまとめ
ファイナルファンタジー15ベンチマークをWQHD解像度で10分間ループ再生した時の検証結果です。
平均フレームレートは水冷の方が高く、温度差はCPUで30度、GPUで25度以上も差が出ました。
長時間のゲームプレイでもCPU/GPUへの負荷はかなり軽減され、非常に安定した動作を見込めます。
騒音については水冷だと生活音レベルで、まったく気になりません。
空冷だと扇風機を強く回したような音なので、人によってはかなり不快になると思います。
騒音の目安はこちらを参考にしてください。
21〜35db | ささやき声 |
---|---|
36〜40db | 日常の生活音 |
41〜45db | 扇風機の弱 |
46〜50db | 扇風機の中 |
51〜55db | 扇風機の強 |
56以上 | かなりうるさい |
まとめると水冷の効果は素晴らしく、全てにおいて性能アップを期待できます。
G-Tune H5-LCのおすすめカスタマイズ
本機はメモリやSSD容量の増設のほか、2台目のSSDを増設できるなど拡張性はかなり高いです。
基本的にカスタム不要で使える充実したスペックですが、より快適な環境を求める方には次のオプションがおすすめです。
・2台目のSSDを追加
たくさんのゲームをインストールしたい方や大容量データを保管したい方は、2TBに交換すると良いでしょう。
また、本機はNVMe SSDを2台まで増設できるのも大きな特徴となっています。
メモリはクリエイティブな作業をする人でも標準の32GBもあれば十分です。
【まとめ】G-Tune H5-LCはこんな人におすすめ
以上がG-Tune H5-LCのレビュー内容です。
「キーボードの配列は慣れが必要」「水冷BOXの水量ゲージが見にくい」「水冷チューブの取り回しが悪い」といった気になった点はあるものの、大きなデメリットがない素晴らしいゲーミングノートです。
本製品は次のような人におすすめします。
・FPSゲームをがっつりやり込みたい人
・動作音が静かなゲーミングノートが欲しい人
価格は30万円を超えますが、「高性能CPU・GPU」「WQHD/240Hz液晶」「高性能メモリ・SSD」「水冷BOX」といったパーツ構成を考慮すると安いと言えます。
特に水冷の効果は感動するレベルで、多くの人におすすめできる一台です。
気になる方は、ぜひチェックしてください。
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