dyplayから60ms(0.06s)の低遅延を実現するゲームモードとアクティブノイズキャンセリングを搭載した完全ワイヤレスイヤホンが発売に。
まず結論からお伝えすると、音ゲー以外なら十分恩恵を受けれる低遅延性能で、ノイズキャンセリングはノイズ軽減がかなり良いことがわかりました。
音質は低音ブーストがやや強めですが、音量を上げてもそれぞれの音域の重なりに窮屈な感じはなく、聞きやすい音です。
この記事では、dyplay ANC Podsの外観や音質、使い勝手などレビューしましたので、ご覧ください。
dyplay ANC Pods レビュー
スペックと特徴について
dyplay ANC Podsのスペックと特徴について。
・低音寄りのサウンドチューニング
・AACコーデック対応
・低遅延(60ms)のゲームモード
・イヤホン単体で最大5時間再生
・Qi無線充電対応
主に低遅延のゲームモードとそれなりに効くノイズキャンセリング機能がこのイヤホンのポイントです。
一般的に人の耳で分かる遅延が70ms程度と言われており、それよりも低遅延な60ms(0.06s)に対応。
普段から遊んでいる荒野行動で使ってみましたが、遅延を感じることなくゲームプレイできました。
コーデックはAACとSBCなので、iPhoneやiPadユーザー向きです。
Bluetooth | Ver5.0 |
---|---|
対応プロファイル | A2DP、AVRCP、HFP、HSP |
対応コーデック | SBC、AAC |
連続使用時間 | 音楽再生:最大5時間 |
ケース込使用時間 | 最大20時間 |
充電時間 | 約1.5時間 |
片耳使用 | ○ |
防水性 | - |
充電ポート | USB-C |
操作 | タッチ式 |
その他 | ノイズキャンセリング※ANC 外音取り込み ゲームモード(60ms) 音楽モード(120ms) Qi無線充電 |
その他、詳しい仕様はこちらから確認してください。
外観
角々したスタイリッシュなケースです。ゲーミングイヤホンらしさも。
以前レビューしたdyplay ANC-Shield Proよりもかっこいいデザインです。
ケース内部です。イヤホンも同じくホワイトで統一。
イヤホンを縦に収納するタイプですが、イヤホンの軸部分が角ばっているので収納しにくく、ややスムーズさに欠けます。
10mmのドライバーを搭載したイヤホン。軸の部分は短めで軽いです。
タッチセンサー式で各機能の割り当てや操作性に問題なし。イヤーピースは3サイズから選べます。
付属品
dyplay ANC Podsの付属品は以下です。
・充電ケース
・USB Type-C充電用ケーブル
・イヤーピース(S/M/L)
・取り扱い説明書
・保証書
イヤーピースは3サイズ(S/M/L)付属。
柔らかく軸の部分がやや楕円の形をしています。
そこまで高品質なイヤーピースではありませんが、サイズが合えばパッシブでの遮音性やつけ心地は良いです。
イヤーピースの選び方ですが、耳が小さい方はSだけでなく、MやLのほうがしっくりくることもあります。
また左右違うサイズというのもありです。自分の耳にあったサイズを選ぶことで音質や装着感も大きく変わってきますよ。
バッテリー持ち
充電ポートはUSB Type-C。
イヤホン単体で最大5時間、ケース込みで約20時間(ケースで約4回フル充電可能)です。
ノイズキャンセリング機能をONにすると4時間程度と少し短くなります。音楽を聞いているときは周囲の音は聞こえないのでOFF推奨。
1回の充電で、片道1時間の通勤通学なら約3日程度は持つ計算。ケースに収納すれば都度充電されるので、1週間以上はケースからの充電のみで使えます。
バッテリー持ちの検証として音楽を再生(AAC/音量50%)しつづけたところ、4時間41分。ノイズキャンセリングONだと4時間8分でした。
ケースのバッテリー残量はケース前面のLEDで確認できます。
20%以下でオレンジ色に点灯します。
急速充電対応とは書いてありませんが、イヤホンとケースともにフル充電まで約1.5時間です。
ケースはワイヤレス充電(Qi規格)に対応しています。
操作性
イヤホン側から操作できるのは、再生停止、通話、ノイズキャンセリング、外音取り込み、ゲームモードです。
ノイズキャンセリングと外音取り込み機能はどちらかを2タップすることで交互に切り替えとなります。
タッチするたびにタッチ音がなるため、複数回タッチする操作でも分かりやすいです。
※音量調整や曲送り戻りはスマホ側から操作
再生/停止 | どちらかを1回タップ |
---|---|
ノイズキャンセリング | どちらかを2回タップ |
外音取り込み | どちらかを2回タップ |
ゲームモード | 右側を3回タップ |
受話 | どちらかを1回タップ |
終話/着信拒否 | どちらかを2秒タップ |
装着感
軸が短く本体も軽いので安定感があり、装着感は良好でした。
パッシブでの遮音性も十分です。サードパーティ製(Spinfit CP360)のイヤーピースも取り付けできたので、自分に合う装着感も期待できます。
筆者は耳の形的に外れやすいのですが、ランニングや階段の上り下りで外れることなく使えましたよ。
初回ペアリングの方法
初回のみ以下の手順でペアリングが必要です。2回目以降はケース蓋を開けるだけで自動接続されます。
また片耳だけの使用(モノラル)も可能です。
2.Bluetooth設定で「dyplay ANC Pods」を選択
3.接続完了
4.次回以降は、蓋を開けるだけで自動ペアリング
音質とコーデック
コーデックはAACとSBCに対応。iPhoneやiPadユーザーにおすすめです。
音質は低音寄りのサウンドチューニング。ただ中高音をかき消す程の重すぎない低音なので、寄りではあるもののうまくチューニングされている印象です。
ドラムから出る低音の迫力やアタック感、ギターやベースの弦音がしっかりと伝わります。
どちらかと言うとバランス型と比べてロックやEDMなどとの相性が良いです。
点数で評価すると、5点中4.6点です。※iPhone 12 Proとの接続、Amazon Music HDの感想
ノイズキャンセリングについて
新幹線や飛行機内で検証できていないので自宅やオフィス、電車内での評価です。
パッシブでの遮音性も高いのですが、ONにしたときにスッと空調音が消えていき、かなり軽減されます。
窓を開けてみると、車の走行音も軽減。ONとOFFとでは雲泥の差です。
またテレビをつけてノイズキャンセリングをONにすると声は認識できますが、離れるとほとんど聞こえません。
地下鉄内では走行音など高めの音は普通に聞こえますが、低めの音は軽減されました。
普段使っているAirPods Proと比べても大差なく1万円以下でこれだけのノイキャン性能ならすごいと思いました。
外音取り込みについて
外音取り込み性能ですが、こちらはマイクで集音している機械的な音でした。まだAirPods Proのように自然に取り込めるイヤホンは数少ないです。
自宅での出番は少ないですが、コンビニでの会計時や駅構内のアナウンスを聞く時、会話するときにあると便利です。
接続安定性・音飛び
iPhone 12 Proと接続して、駅構内や街中、自宅、オフィスと使ってみましたが、ほぼ途切れることなく使えました。
稀にブツっと音飛びしますが、復帰は一瞬。その頻度も少なく目的地と家の往復で1回あるか程度です。
ちなみにMacBook Proと接続してみても、途切れや接続不良はなく使うことができました。
動画視聴時の遅延
このイヤホンの特長でもある低遅延。
一般的なイヤホンの遅延は200ms、人間の耳で感知できる遅延が70msとのことなので、遅延がない体験ができるとのこと。
iPhone 12 Proと接続して遅延具合を検証してみました。※ゲームモード
YoutubeにあったBluetoothワイヤレスイヤホン・ヘッドホン用 遅延検証テスト動画でも試してみましたが、中心から1メモリ以下の範囲でした。
Netflixでアニメを見ても、荒野行動をプレイしてみても、分かるほどの遅延はないと感じました。
ゲームモードは60ms、音楽モードは120msです。音ゲーだと有線イヤホンがいいとは思いますが、低遅延な環境でゲームプレイしたい時におすすめです。
dyplay ANC Podsを使ってみての感想
■よかった点
・安い割にしっかりとしたノイキャン性能
・外音取り込み機能付き
・ゲームプレイに使える低遅延さ
・スタイリッシュなケースデザイン
・Qi無線充電に対応
・1万円以下で購入買える価格
■気になった点
・ANCありだと4時間程度のバッテリー持ち
dyplay ANC Podsはこんな人におすすめ
・ゲーム用の低遅延なイヤホンが欲しい方
・ノイキャンと外音取り込み機能で探している方
dyplay ANC Pods レビュー:まとめ
以上が、dyplay ANC Podsのレビュー内容です。
低遅延とアクティブノイズキャンセリングを強みとしたイヤホン。ゲームや動画視聴に適した低遅延性能、環境ノイズの軽減率も高いので性能は良いです。
コーデックがAACとSBCなのでiPhoneユーザー向き。ゲームプレイに使いたい方や1万円以下でそこそこ効くノイズキャンセリング+外音取り込み機能が欲しい方におすすめです。
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