Boseの新しい完全ワイヤレスイヤホン「Bose QuietComfort Earbuds」をレビュー。
11段階の可変アクティブノイズキャンセリング機能を搭載しており、好みのノイキャン強度を選ぶことができます。
またBOSEの定評ある低音サウンドを継承。いつも聞いている曲でも思わずボリュームを上げて高い臨場感を求めたくなるほどの高音質です。
イヤホン単体での再生時間は6時間、IPX4防水、片耳使用可能、外音取り込み機能付きとなっています。
Amazonの参考価格として33,000円。トリプルブラックとソープストーンの2色展開。
ノイキャン性能が高く、自宅やワーキングスペースなどでのテレワーク用のイヤホンとしても最適です。
この記事では、Bose QuietComfort Earbudsの外観や音質、使い勝手などレビューしましたので、ご覧ください。
- Bose QuietComfort Earbuds レビュー
- Bose QuietComfort Earbudsを使ってみての感想
- Bose QuietComfort Earbudsはこんな人におすすめ
- Bose QuietComfort Earbuds レビュー:まとめ
Bose QuietComfort Earbuds レビュー
スペックと特徴について
Bose QuietComfort Earbudsのスペックと特徴について。
・外音取り込み機能
・低音寄りのBOSEサウンド
・AACコーデック対応
・イヤホン単体で最大6時間
・ケース込みで最大12時間
・急速充電、ワイヤレス充電対応
・IPX4防水
・Bose Musicアプリ対応
昨年の10月に注文して、ようやく届きました。しばらく生産が追いつかない程度の売れ行きだったみたいです。
BOSEがはじめてTWSを発売したのが、2017年だったのでようやく後継機と言えるメインモデルが登場したことになります。
最近は1万円以下でもANC搭載イヤホンが増えており、逆に3万円台のハイエンドTWSが少数派となっています。
主な特長としては、11段階の可変ノイキャン。パッシブだけでも高い遮音性でノイキャン性能はかなりいいです。音質もBOSEの低音サウンドを継承し、深みのある低音と臨場感あるサウンドに。
また周囲の音を聞ける外音取り込み機能付き。バッテリー持ちは最大6時間、ANCをONにしていると1時間程度短くなります。
防水規格はIPX4、コーデックはAACとSBCなので、iPhoneやiPadユーザー向きです。
Bluetooth | Ver5.1 |
---|---|
対応プロファイル | A2DP、AVRCP、HFP、HSP |
対応コーデック | SBC、AAC |
連続使用時間 | 最大6時間 |
ケース込使用時間 | 最大18時間 |
充電時間 | 約2時間 |
片耳使用 | ○ |
防水性 | IPX4 |
充電ポート | USB-C |
操作 | タッチ式 |
その他 | ノイズキャンセリング※ANC 外音取り込み機能 |
その他、詳しい仕様はこちらから確認してください。
外観
ケースは非光沢のブラックカラー。正式名称はトリプルブラックです。
カラーはもう1色あり、ソープストーンというホワイトカラーを選べます。
TWSとしては大きい部類に入るケースで、横8.9cm、奥行5.08cmとズボンポケットに入れるとかさばるサイズ。
質感や見た目はそこそこのクオリティです。
ケース内部です。外装と違って、光沢のあるブラックでした。
イヤホンもまた違ったブラックカラーなので、トリプルブラックという名称なのでしょう。
左右のイヤホンが縦方向に収納されており、中央にあるのはペアリングボタンとなります。
右の写真の方が大きさの違いがわかりやすいと思います。
BOSE初のTWS「Bose SoundSport Free」は丸い形でしたが、豆型デザインに。
写真ではそう見えませんが、実際に手に取ると大きいなという印象です。
コンパクトなTWSと比較すると1.5倍くらいあるかもしれません。
耳に触れる部分はソフトシリコンとなっており、付属している3サイズが合えば装着感と遮音性は高いです。
イヤホンのみIPX4相当の防水性で、雨や汗など程度なら耐えれます。
また装着検出機能付きで、耳から外すと音楽は停止、つけると再生、ノイキャンが一時OFFとなります。
ケースは75gでした。
付属品
Bose QuietComfort Earbudsの付属品は以下です。
・充電ケース
・USB Type-C充電用ケーブル
・イヤーピース(S/M/L)
・取り扱い説明書類
柔らかいイヤーピースが3サイズ付属。特許取得のStayHear® Maxイヤーチップデザインです。
日本人向けに設計されているか分かりませんが、耳の形状に合わせた最適な設計とのこと。
一体型ということもあり、3サイズが合わないとイヤホン本体が大きいため、外れやすい方もいるかもしれません。
耳の小さい方やイヤホンが外れやすい方は、店頭等で試聴したほうが良いです。
イヤーピースの傘が大きく、少し厚みがあるのでフィットすれば遮音性はかなり高いです。
個人的に、イヤーフックがあると痒くなっているので無いほうが良かったなと。ノズルの形状が特殊なのでサードパーティ製のイヤーピース等は使えません。
バッテリー持ち
充電ポートはUSB-C。ケースはQi規格のワイヤレス充電にも対応しています。
フル充電まで約3時間。
連続再生時間は、イヤホン単体で最大6時間、ケース込みで約18時間(ケースで約2回フル充電可能)です。
ノイキャンをONにしていると1時間程度バッテリー持ちが短くなる傾向でした。
実際にバッテリー持ちを検証してみると、iPhone 12 Pro(AAC/ANC OFF)で接続時は約5時間31分。
ANC ONだと約4時間41分という結果に。音量は50%程度です。
こまめに充電すれば、仕事や作業に困らないバッテリー持ちだと思いますが、もう少し持ちが良ければなと思いました。
一応イヤホン本体は急速充電に対応しており、15分の充電で約2時間使用可能です。
操作性
ちょうどロゴ部分がタッチセンサーとなっており、タッチすることで各種操作が可能です。
イヤホン側からできる操作は、再生停止、音量調整※、着信応答/終話/拒否、ノイキャンレベル調整となります。
音量調整に関しては、スワイプ操作となりBOSE Musicアプリで設定が必要です。
曲送り戻りには対応していません。
再生/停止 | 右側を2回タップ |
---|---|
音量+ | 右側を上にスワイプ |
音量ー | 右側を下にスワイプ |
受話終話 | 右側を2回タップ |
着信拒否 | 右側を長押し |
ノイキャンレベル調整 | 左側を2回タップ |
※ノイキャンレベル調整はこちらもアプリで登録した3つの強度を切り替えることができます。
装着感
TWSの中では大きいサイズなので、耳の小さい方にとってはサイズが合わずに装着感がイマイチなんてこともあるかもしれません。
耳にフィットするイヤホン形状というよりは、イヤーピースがよくできているので3サイズの中で合えば装着感と遮音性はかなり良いです。
約9gと重い部類ですが、ランニングや階段の上り下りで外れることなく安定感もありました。
初回ペアリングの方法
最大7台までペアリングを記憶できますが、マルチペアリングには対応してません。
また片耳だけの使用も可能ですが、右側がマスターとなるため左側のみの使用はできません。
初回はケースからイヤホンを取り出して、スマホのBluetooth画面から選ぶだけです。
二回目以降はケースから取り出すと自動でペアリングされ、イヤホンのアナウンスにてどの端末と接続されたか通知されます。
2.イヤホンを取り出して耳に装着
2.Bluetooth設定で「Bose QC Earbuds」を選択
3.接続完了
4.次回以降は、ケースから取り出すと自動ペアリング
音質とコーデック
コーデックはAACとSBCに対応。iPhoneやiPadユーザーにおすすめです。
まず普段聞いている曲を再生してみると、解像度の高く、クリアな音質だなという印象を受けました。
音量を上げても、比例して臨場感や楽器1つ1つの音がしっかりと伝わってきます。
BOSEならではの深い低音も継承されており、厚みはあるもののボーカルを邪魔することのないチューニングが絶妙でした。
音量を下げても低音の存在は小さくならない工夫があり、これはアクティブEQテクノロジーによる解決だとか。自動で低音と高音を調整してくれる機能です。
TWSとしては、トップクラスの音質。個人的にBOSEサウンドが好みでこのイヤホンの音質も気に入りました。
点数で評価すると、5点中4.8点です。※iPhone 12 Proとの接続、Amazon Music HDの感想
ノイズキャンセリングについて
おそらくTWSで可変ノイキャンを搭載しているのはこのイヤホンのみでしょう。
まず音楽再生なしでの感想。NCレベル10(最大)を職場で試してみると、キーボードのタイピング音が周りから聞こえる程度、3m以上離れた場所にいる人の会話は聞き取れません。
逆に近くにいる人の声は聞き取ることができ、静寂の中で話しかけられている感じです。0から10にしたときに静寂さはさすがBOSEの業界最高クラスのノイズキャンセリング性能だなという印象です。
またNCレベル5にした場合は、よりタイピング音、椅子のギシ音、足音、紙を捲る音、遠くから聞こえる咳払い、笑い声が聞こえるようになります。
コンビニや駅のアナウンスなど会話や周囲の音が聞きたいときはNCレベル5でも十分です。
さらにNCレベル0にした場合は空調の音が良く聞こえるようになり、ヘッドホンを着用していない時と同様に周囲の音を聞くことができます。
可変ノイズキャンセリングであることから、外音取り込み機能のような使い分けができる点は良いと思います。
音楽再生時は音量次第ではありますが、周りの音を聞くことはほぼありません。ドラマや映画などたまに静かになるときはたまに聞こえる程度でした。
ノイキャンのみでも使えるためワーキングスペースやカフェ、自宅などでの仕事や作業で集中したいときに重宝するアイテムです。
外音取り込みについて
外音取り込み機能というよりは可変ノイキャンの最小レベルがその機能となります。
AirPods Proと同様に、自然に取り込めており、イヤホンをつけてないときとほぼ同じ感覚。
マイク集音感のない取り込みなので、とても自然で会話もしやすいです。この自然さを実現しているのは数少ないです。
接続安定性・音飛び
iPhone 12 Proと接続して、主に自宅、コワーキングスペースで使ってみましたが、途切れることなく使えました。
ちなみにMacBook ProやiPad Air4と接続してみると、途切れや接続不良はなく使うことができています。
動画視聴時の遅延
検証としてiPhone 12 ProでYoutubeとNetflixを見てみることに。
何本か視聴しましたが、声と口とのズレはほぼ感じません。
映画やアニメ視聴でもノンストレスで楽しむことができるでしょう。
ただしシビアな音ゲーなどには向いていないと思います。
Bose QuietComfort Earbudsを使ってみての感想
■よかった点
・11段階可変のノイキャン
・気になる低音ノイズをしっかりカット
・自然な外音取り込み
・深みのある低音と臨場感あるサウンド
・ワイヤレス、急速充電対応
■気になった点
・ケースとイヤホンはやや大きめ
・ケース充電回数が少ない
・他のTWSと比べると高額
Bose QuietComfort Earbudsはこんな人におすすめ
・ノイキャン性能を求める方
・BOSEの音質が好きな方
Bose QuietComfort Earbuds レビュー:まとめ
以上が、Bose QuietComfort Earbudsのレビュー内容です。
ノイキャン性能は高く、必要に応じて可変調整できるところは便利です。しかし低価格帯でもそこそこのノイキャン性能があり、1万円以下で手に入るため3万円台と考えると高い買い物かなと思いました。
音質はとてもいいです。深みのある低音と解像度の高い、臨場感あるサウンドはいつも聞いているイヤホンとはまた違った印象で、思わず音量を上げて聞きたくなるそんな体験ができました。
ケースとイヤホンが大きめで、イヤーピースが付属のものしか使えないところはマイナス評価。イヤーピースは3サイズありますが、合わないと外れやすくてどうしようもないなと。店頭試聴できるところがあれば、一度試したほうが良いです。
バッテリー持ちもこれだけイヤホン大きいなら6時間は短いかと思いました。しかもケースで2回しかフル充電できないです。
ノイキャン性能と音質はとてもいいので、この2点さえ良ければいいという方であればおすすめです。
また自宅やワーキングスペースで仕事する方で、雑音を低減して集中したい方にも良いでしょう。
関連記事として、BOSEのハイエンドノイキャンヘッドフォンであるNCH700のレビュー記事をどうぞ。
【関連】BOSE NCH 700 レビュー
※こんな記事もあります。
【2020年最新版】完全ワイヤレスイヤホンおすすめまとめ14選【左右分離型・左右独立型・トゥルーワイヤレス】 - +ログ
【2020】1万円以下で選ぶ!完全ワイヤレスイヤホンおすすめ機種10選【最新人気モデル】 - +ログ
【2021年最新版】高音質で安いおすすめの完全ワイヤレスイヤホン10選【5000円以下】 - +ログ
【NFMI / QCC3026 / QCC3020】長時間再生できて、途切れにくい完全ワイヤレスイヤホンおすすめまとめ - +ログ
⇒ Amazonで売れている完全ワイヤレスイヤホンを見る
⇒ 楽天市場で売れている完全ワイヤレスイヤホンを見る
⇒ Yahoo!ショッピングで売れている完全ワイヤレスイヤホンを見る