ZOOMやMeetなどのWeb会議におすすめなのが、AfterShokz(アフターショックス)のOpenCommです。
通話相手の声を聞きながら周囲の音や声も聞き逃さない骨伝導ヘッドセット。OpenCommはDSPノイズキャンセリングブームマイクを搭載し、高品質な通話環境を実現しています。
上位クラスに採用されるオールチタンフレーム、IP55防塵防水、最大16時間通話、NFCペアリング、急速充電、29gの軽量設計、日本語による音声ガイダンスに対応。
価格はAmazon価格で19,998円。カラーはブラック、ライトグレーから選べます。
この記事ではAfterShokz OpenCommの外観や音質、使い勝手などレビューしましたので、ご覧ください。
- 骨伝導ヘッドセットの仕組み
- AfterShokz OpenComm レビュー
- AfterShokzシリーズとの比較
- AfterShokz OpenCommを使ってみての感想
- AfterShokz OpenCommはこんな人におすすめ
- AfterShokz OpenComm レビュー:まとめ
骨伝導ヘッドセットの仕組み
骨伝導ヘッドセットは、音の振動を骨などを通じて、聴覚神経に届けることで聞こえる仕組みです。
耳を塞がずに音を聞くことができるため、周囲の音を聞きつつ楽しめるのが最大の特長でしょう。
主な利用シーンだと屋外ランニングです。耳をふさぐと車や自転車などに気づきにくく事故につながることから、周囲の音を聴きながら音楽も楽しめるという使い方ができます。
AfterShokz OpenComm レビュー
スペックと特長について
AfterShokz OpenCommの基本的なスペックを紹介します。
現在AfterShokzが販売している中で通話特化モデルの位置付けがOpenCommです。
高品質なDPSノイズキャンセリングブームマイクを搭載しており、バックグラウンドノイズを軽減。
メーカーによると「人の声に特化して相手に聞こえるように設計」しているとのこと。
実際に使ってみましたが、相手の声がクリアに聞こえて、こちらの声も相手に問題なく伝わっています。耳を塞いでないので対面での会話に近い感覚でした。
またリモートワーク中のWeb会議だけでなく、あらゆる業務ニーズを満たしており、トラックやタクシー運転手、倉庫オペレーターなどにも推奨されています。
バッテリー持ちも最大16時間と長く、IP55防塵防水、オールチタンフレーム、NFCペアリング、急速充電、日本語音声ガイダンスと使い勝手がかなり良いです。
カラーはブラック、ライトグレーの2色。価格は19,998円(税込)です。
スピーカータイプ | 骨伝導変換器 |
---|---|
対応プロファイル | A2DP, AVRCP, HSP, HFP |
対応コーデック | 記載なし |
バッテリー駆動時間 | 最大16時間 |
待機時間 | 最大14日 |
充電時間 | 60時間 |
重量 | 33g |
保証期間 | 2年間 |
防水規格 | IP55 |
カラー | ブラック、ライトグレー |
価格 | 19,998円 |
その他、詳しい仕様はこちらから確認してください。
外観
カラーはライトグレー。スピーカー部分とバッテリー部分の一部がブラックなのでツートンカラーです。
フレームはすべてチタン製。軽く強度のある金属を採用しており、表面がシリコン素材なのでつけ心地も良いです。
また柔軟性もあるので、様々な頭の大きさにフィットします。
第7世代の骨伝導技術を採用した最新モデルで、実際に使ったところ音漏れが軽減されているように感じました。50%くらいの音量なら室内でも安心して使えます。
イヤホン本体ぼ防塵防水等級が「IP55」なので水拭きや軽く水洗いができるのでメンテナンス性も良いです。
重さは実測値で34gでした。※仕様では33g表記
これまでAfterShokzが発売したOpenMoveが29g、Airが30g、Titaniumが36gなので、AirとTitaniumの間の重さ。
ちなみにフラグシップモデルのAeropexは最軽量となる26gです。
同梱品
AfterShokz OpenCommの同梱品は以下です。
・OpenComm本体
・マグネット充電ケーブル
・キャリーケース
・ユーザガイド(日本語を含む12言語対応)
・保証書(2年保証)
セミハードのキャリーケース付きです。
バッテリー持ち
5分で最大2時間の急速充電に対応。フル充電までわずか60分と短いのも便利です。
バッテリー持ちは最大16時間。待機時間は14日間と長め。
バッテリー持ちの検証として音楽を再生(音量50%)しつづけたところ、12時間56分持ちました。
1日3時間程度のWeb会議を1週間使用したところ、平日5日間だとバッテリー切れにならず。通話のみだとバッテリー持ちはかなり良いです。
ちなみに音量ボタンのどちらかを押すと残バッテリー量が日本語でガイダンスされるので充電タイミングも分かりやすいです。
操作性
これらのボタンで音量調整や通話などを含む基本的な操作に対応。
物理ボタンなので反応がよく、ランニングしながらも簡単に操作ができました。
再生/停止 | マルチボタンを1回押す |
---|---|
曲送り | マルチボタンを2回押す |
曲戻り | マルチボタンを3回押す |
音量+ | +ボタンを1回押す |
音量ー | ーボタンを1回押す |
通話/終話 | マルチボタンを1回押す |
保留応答 | マルチボタンを2秒押す |
着信拒否 | マルチボタンを2秒押す |
リダイヤル | マルチボタンを2回押す |
ミュート | +とーボタンを2秒押す |
イコライザー切り替え | +とーボタンを3秒押す |
バッテリー残量確認 | +かーボタンを1回押す |
装着感
装着してみると耳と一体感があり、装着しなおすことなくフィット。こめかみの下付近に骨伝導部分がくるようなイメージです。
不思議と耳に引っ掛けているような感覚はなく、触れる部分はシリコン製なので長時間装着していても快適。
筆者の場合だと首を振っても、ランニングしてみても、階段を上り下りしてもズレたり、外れることなく使えました。
注意点として、フードがついた服だとヘッドバンド部分があたってしまい、ズレることがあるのでフードのない服が良いです。
マスクとの相性ですが、先にイヤホンをつけてマスクをつければ問題なく装着できました。
初回ペアリングの方法
電源ボタン長押しでON。その後ペアリングモードになるので、接続先端末から操作してください。
2回目以降は本体の電源を入れるだけですぐにペアリングされます。
日本語の音声ガイダンスで「アフターショックへようこそ。接続しました。」と流れるので分かりやすいです。
最大2台までのマルチペアリングに対応しており、デバイス間の切り替えもできます。
1.電源ONでペアリングモード
2.Bluetooth設定で「OpenComm by AfterShokz」を選択
3.ペアリングを承認して、接続完了
4.次回以降は電源ONで自動ペアリング
音質とコーデック
コーデックは記載なく不明。Bluetooth接続(v3.1以上)ができる端末であれば、どれでも使えます。
音質ですが、インイヤー型(遮音性が低い)と同じで低音は控えめで中高音が良いタイプです。音量を上げても劣化せず、音楽以外にも映画なども楽しめます。
騒がしい場所だと聞き取りにくいこともありますが、少し音量を上げれば聞こえます。ただ音量を上げすぎたときの振動や音漏れはやや気になりました。
ちなみにZoom等のWeb会議にも使いましたが、相手の声も聞き取りやすくこちらの声も普通のヘッドセットと変わらず聞こえていたとのことです。
骨伝導ヘッドセット全てに言えることですが、振動が気にならない程度の音量がベストな使い方かなと思います。
通話品質
DSPノイズキャンセリング機能搭載のブームマイク。マイクとの距離は唇からわずか6cm。
バックグラウンド・ノイズを最小限に抑えるとともに、とくに人間の音声に特化して相手に聞こえるように設計しているとのこと。
耳を塞がないので対面のように自然な会話ができました。相手の声もクリアに認識でき、こちらの声も雑音なく相手に聞こえていました。
外で周りがうるさすぎる場所での通話だと聞き取れないことがありましたが、相手には伝わっていたのでマイクのノイズキャンセリング性能は高いと思われます。
250度回転するので、使わない時は邪魔にならない角度できます。
音漏れ
テレビもつけていない部屋で音量50〜100%で試してみました。
1m以上離れていると、70%付近まで上げてわずかに聞こえる程度。それ以上だとそれなりに聞こえます。
50%くらいであれば、音漏れの心配はほとんどないと思います。エレベーター内など狭い空間だとまた違うとは思いますが。
骨伝導ヘッドセットなので、多少の音漏れは仕方ないでしょう。
接続安定性・音飛び
iPhone 12 ProとXiaomi MiMix3、iPad Air4、MacBook Proで接続性を検証してみました。
主にジム内とランニングで使ってみましたが、ほぼ途切れることなく使えました。
途切れ具合ですが、一瞬ブツッと音飛びする程度で頻度はかなり少なく、復帰も一瞬です。※頻度でいうと1日に1回あるかないか程度
動画視聴時の遅延
iPhone 12 ProとXiaomi MiMix3、iPad Air4、MacBook Proと接続して遅延具合を検証してみました。
YoutubeとNetflixで動画を見てみましたが、遅延は気になりませんでした。
遅延が少ないので、動画視聴に向いているイヤホンです。
AfterShokzシリーズとの比較
これまでレビューした3製品で比較してみました。
Aeropex | OpenMove | OpenComm | |
---|---|---|---|
装着感 | ◎ | ○ | ◎ |
音質 | ◎ | ○ | ◎ |
バッテリー持ち | ○ | ○ | ◎ |
音漏れ | ○ | ○ | ○ |
操作性 | ○ | ○ | ○ |
防水性 | ◎ | ○ | ○ |
価格 | △ | ○ | △ |
AfterShokz OpenCommを使ってみての感想
■よかった点
・音漏れが少なく音質もいい
・電話やWeb会議用に最適
・重さを感じさせない軽さ
・NFCペアリングが便利
・水拭きできるIP55防水
・最大16時間のバッテリー持ち
・日本語のアナウンスに対応
・2年間の保証付き
■気になった点
・フード付きの服と相性が悪い
AfterShokz OpenCommはこんな人におすすめ
・骨伝導ヘッドセットが気になっている方
・Web会議用のヘッドセットが欲しい方
AfterShokz OpenComm レビュー:まとめ
以上が、AfterShokz OpenCommのレビュー内容です。
音質はかなりクリアで音楽、通話ともに普通のワイヤレスイヤホンに負けない程度のクオリティでした。
耳を塞いでいない分、長時間のWeb会議には最適ですね。耳が痛くならず圧迫感もないので快適です。
うるさすぎる場所での使用には向いていませんが、室内や静かなワーキングスペース、オフィスであれば問題なく使えます。
主にiPhoneとMacBook Proと接続していますが、途切れや音飛びもなくペアリングも早いので使い勝手も良いです。
Web会議用のヘッドセットとしておすすめです。骨伝導ヘッドセットが気になっていてどのメーカーが良いか悩んでいるなら、音質と装着感に定評のあるAfterShokz製をチェックしてみてくださいね。
・フラグシップモデルのレビュー記事はこちら
【関連】AfterShokz Aeropex レビュー
・エントリーモデルのレビュー記事はこちら
【関連】AfterShokz OpenMove レビュー
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